「リアルなんだけどリアルじゃない。」0.5ミリ いつこさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルなんだけどリアルじゃない。
これも親族をふんだんに採用した作品。超高齢化社会と言われる今の日本に訴えているのか、高齢者は皆孤独ということを訴えているのか。確かに高齢者がどんどん増えているのに、触れ合いが全くない。個人の生活を気にしたこともない。自分もいずれはこうなるのにな。リアルな世界の中唯一現実味がないのが主人公。なぜこんなにも身寄りがない?あえて主人公をファンタジーにすることで高齢者のリアルを出したかったのか。社会世間から放り出された人間が、孤独な高齢者にとってかけがえのない存在になる。そしてそれが高齢者だけでなくまた別の弾き出された人間を救うことになる。こういう人っていっぱいいるんだろうな。自分がどんなに狭い世界で生きているのかを痛感した。
コメントする