「最後にまさかの展開! あとはスパイ映画の割には地味だった。」誰よりも狙われた男 カル―ステ・ガルベンキヤンさんの映画レビュー(感想・評価)
最後にまさかの展開! あとはスパイ映画の割には地味だった。
クリックして本文を読む
ハンブルグを舞台にいくつかの諜報機関が手柄を先取りするスパイ映画と言う初めての展開の映画だった。ピストルなどでのドンパチが無い地味な映画でしたが、「こう言うスパイ映画も時にはありかな」と思いました。主人公のフィリップ・シーモア・ホフマンがかっこよくないところが、却(かえ)ってよかったかも。ヘビースモーカーで、だらしなかったし。仕事はちゃんとしますけど。
一つ、指摘すると他の諜報機関、例えば、ドイツの諜報機関やCIAなどは普通は協力しません。例えば、CIAのみで作戦を遂行することを「ユニラテラル・オペレーション」と言います。これに対して、CIAと他の諜報機関が協力して作戦を行うことを「バイラテラル・オペレーション」と言います。「バイラテラル・オペレーション」はできるだけ避けなければならないとされています。理由は、友好的な諜報機関は存在しないと言うことです。また、協力すると言うことは、自分の手の内を相手に明かさなければならないことを意味するからです。
これを考えると、最後に主人公がCIAにトンビに油揚げをさらわれたのは必然だったのかも知れません。
コメントする