「血沸き肉躍る男祭り。」ドラキュラZERO ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
血沸き肉躍る男祭り。
格闘家から爺さん達まで最近「秋の筋肉祭り」に沸いている。
その流れで今作はダークヒーロー?ものにしてヴァンパイア。
えー!また吸血鬼~?なんてアイドルヴァンパイアに観飽きた
中年勢を気持ちよく中世の筋肉血祭りへと招待してくれる今作。
細マッチョなL・エヴァンスと、善悪なんでもござれのD・クーパー、
いや~この二人だけでもうお腹いっぱい。血沸き肉躍る闇夜祭、
加えて色っぽさも満載で史実と怪奇入り乱れるドラキュラ物語。
もともとドラキュラのモデルになったワラキア公ヴラド三世って
串刺し公の異名をとるほど、怖いっちゃ~怖いヒトなんだけど、
それは国家と民衆を守るためにしていたことで、実は敬愛されて
いた君主らしい。まぁ冒頭からこのヒト善人ですよね?っていう
オーラが出まくりで、もちろん妻子のこともしっかりと愛している。
細マッチョで裸も超綺麗とくれば、やだー♪もう楽しくて仕方ない。
こうなると非情なオスマン帝国のメフメト二世D・クーパーの方も
かなり気になるところだけど、いやー♪こっちもかなり似合ってる。
史実に基づく物語にダークファンタジーを加えて(まぁ弱いけどね)
闘いの行方を見守る92分。新人監督だけに詰めが甘いけど、
(何かというとコウモリ表現。どうしたんだよヴラドは?って感じ)
その闇の力を彼に授ける謎の男ってのが、あのC・ダンスだもの。
(実はラストまでまったく顔が分かんなかったんだけど)
ここまで厭らしい(失礼)色気が満載とは。やはりドラキュラ映画は
こういう色気が生血より滴っていて欲しいんだなぁ。ゾクゾク感が
持続してこそ魔力増幅。吸血青春グラフィティと並べちゃ酷だわ。
エェ!?やっぱりそうなっちゃうわけ…?というラストから現代。
あはは♪な試みが功を奏し(?)ひょっとして続編アリか?という
お愉しみまで齎してくれた。いや~♪ドラキュラ公グッジョーブ!
(男性陣より女性陣の方が愉しめるかも。ずっとウキウキしっぱなし)