「後半どんどん神話的になる。 いま愛する、娘的であり、又は性的でもあ...」ニンフォマニアック Vol.2 saikimujinさんの映画レビュー(感想・評価)
後半どんどん神話的になる。 いま愛する、娘的であり、又は性的でもあ...
後半どんどん神話的になる。
いま愛する、娘的であり、又は性的でもある女が、以前愛し、裏切った男と、セックスする。しかも、自分がその男と初めてセックスしたときと全く同じように!
3+5!!
しかもそのセックスする様を見せられる!!
ここまでが劇中内物語のラスト。
もの凄く神話的。
母と寝て親父を殺す。みたいな話がギリシャ神話とかであったような気がする。
あとで調べよう。
その後、これが男の話だったら珍しい話ではない、となって、足元から掻っ攫われた。
終着点はフェミニズムか!!と驚いた。
最近フェミニズムの映画多いから尚更。
マッドマックスとかね。
ジジイのラストは、これまたひっくり返った。途中でこのジジイ怪しいと思ったけど、性的欲求がないと説明するシーンにしっかり時間かけてたので、信じたら、裏切られた!笑
一見良い人そうなおじさんに、裏切らせるとは…しかもチンチンが力無さげで惨めで…
ラースは本当に人間不信だな…
ダークナイトのジョーカーみたいだよ
人間って愚かで、クソみたいだろ?
っていう…
そういえばフランシスベーコンが言ってたな。15の時、道で犬の糞をみて、あー人生ってまさにこれだ、と悟ったっていう…
人を殺さずに、原罪を免れたジョー。
しかしそのあとあのジジイを撃ち走り去る。
結局やはりセオリー通りだ。
出てきた銃は必ず発砲されなきゃダメなんだ。
にしても、このジジイはラース本人だろうなと思った。今までの作品の中で突出してラースの知識をひけらかせてて、ジジイに語らせてる。
て事は、俺もこんな風に説教じみた映画作ってるけど、結局股間でもの考えてるんだ、みたいな。そんでそんな自分はジョーに殺されるって、
お前ストイックすぎ!センシティブすぎ!って思った。
とても参考になったのはアメブロでultramarineってアカウントの人の評論
今作はラース監督自身を描いてるって話。
早く性に目覚め、性に夢中になる様は、ラース監督が、若い頃からカメラを持ち、映画に夢中に。
処女作は苦い思い。ジェロームはユダヤ人。カンヌ=ジェローム。
ラース監督の過去作のオマージュが沢山でてくるなど。鬱の時代は、ジョーの不感の時代。
話を聞いてくれるのは批評家?
ラストはジェロームに痛めつけられる=カンヌでの失言、追放。