ニンフォマニアック Vol.1のレビュー・感想・評価
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意外に性愛というテーマ以外も充実
『愛とは嫉妬まじりの強い性欲に過ぎない』というコピーに引き寄せられて鑑賞。
エロエロなのかなと思いきや、結構なギャグと技巧的な映画表現とニヒリズムが映画全体をいいバランスにしていた。
ラストシーンは続編を期待させるのに充分なフィニッシュ!
ただひたすら、乱交
去年、外国で色々と話題になっていた作品。
女性の色情狂がどんな人生を狂わせたかを回想形式で話が進みます。
おそらく一回の映画で上位に食い込むレベルのセックスの回数。
学生時代からあれやこれやとどんどん交わっていく様は素晴らしいです。
Vol.1は、ひたすらそのサマを楽しむのがいいでしょう。
そこまでいやらしくはない。
vol1の途中では「もういいかな」と思ったが、結局、vol1、2の両方を見てしまった。
ラース・フォン・トリアー監督作品という感じは随所に出ているが、見やすい映画だという感じがした。
シリアスなコメディ
ん やはり寄り添うようにシックリくる
久しぶりのラース・フォン・トリアー
ちょっと揺れに酔ったが、それも悪い夢のエフェクトのようで最終的には楽しめた
性と死 生と詩 のpt.1
pt.2次第では今年のベストかも
よかった
何だろう、見終わった後、変な感じになった、ポスターには、『この映画を観た後、あなたはセックスがしたくなるか、ならないか、』みたいなことが書いてあった、ならないって言ったら嘘になるけど、すごくはしたくならない。私は童貞だから、、、
淡々と、何を言いたいのか
久しぶりに癖のある映画をと思い鑑賞。
どれほどのニンフォかと思いきや・・・・・
途中は単調で何回かコックリしてしまいました。
未だ結末まで観ていないので何とも言えないのですが、2回に分ける必要があるのか?
3時間程度にして一回で上映してほしかったと思います。
次作を見るかは不明・・・・・
ラース・フォン・トリアーにしてはおとなしめ。
ニンフォマニアックとは色情狂のこと。
だが、この2部作の前編は、ジョー(シャルロット・ゲンズブール、ステイシー・マーティン)の行動がさほど異常だとは思えない。と思う僕が異常なのか。
たとえば、愛を知らずに大人になったとか、そういう理由付けもない。そこに男がいるからセックスする。
多分、世の男女は倫理観を失えばそうなってしまうのだろう。
社会的地位とか責任とかを負ってると、なかなか本能通りに行動することができない。
まだ前半なので、ジョーがどういう罪を負っているのか負っていないのか、まだわからないが、これまでのラース・フォン・トリアーの作風からいうと、語弊があるかもしれないが真面目な作品になっている。
後編の展開が楽しみだ。
トリアーの中で一番面白い!
今までみたトリアー作品の中で一番面白い!!!!!
痛々しい鬱映画の印象が強いトリアーだけど、
今回はエッチで前向き。
まず、登場人物がとても愛くるしい。
主人公のジョーは冒頭で意味不明にぶっ倒れているし、
セックスは釣りと一緒とか言い出すしじい様がいるし、
ユマ・サーマンのぶっ壊れ方が尋常じゃないし、
ゲンズブールの幼少期を演じるステイシー・マーティンは絶世の美女だし。
ゲスいこと言うしあられもないことをやってのけるやつらだけど
なんか憎めないんだなぁ…
そして今回、トリアーさんはギャグ線もお高い。
数うちゃ当たるレベルで飛ばしっぱなしだった。
・・・って思ってたけどよく考えたら大爆笑したの、
ユマ・サーマンのシーンだけかもしんない。
でも全体的に面白かったよ。
想像しているほどエロくはないけど、
マーティンちゃんがものすごく可愛いので
5000%くらいエロく感じます。
トリアーおじさんの好みで撮っていると思うと
ちょっと引きます。
vol.2はついに我らがゲンズブールが人肌脱ぎます!!
楽しみ!!
トリアーは男の子なのに
今回も病んだ女の不満を代表してスクリーンで爆発してくれてほんと感謝。
しかし女の深層心理のこんなエグいとこまで、なんでわかるんだろう。
映画観ながら、「この行動は男の子はわかんないだろなー」って思ったとこを、ステランさんがシャルロットさんに聞いてくれるから男性陣目線も配慮してて今回のトリアーは優しいなと思った。
画面分割したり、ずいぶん今回はポップな作りになってる。ってかトリアーどうしたの?って思うくらい笑えるシーンもあるし。
しかし男の子の評価が悪いのは、男の子の期待するものと女の子が期待するものが違うからなのかな。最近観た映画なら三浦大輔監督の愛の渦に通ずるものがあると思う。
とにかく日本公開してよかった。
次作みないとなんとも・・
現状では前作メランコリアの方が全然いいです笑
なんで主人公があんな人生になっていったかがちょっとわかりづらかった。
病院のシーンはさすがフォントリアーって感じでよかった。
それにしてもシャルロット・ゲンズブールはフォントリアー作品の申し子ですね。
次作でジョーとあのおじさんがやっちゃうのか!?大いに期待笑
ユマ・サーマンを劇場で久しぶりに見れて良かったです。爆笑させていただきました。
体力を根こそぎ取られるかと思った。
以前から名前と評判は聞いていても、なかなか見る機会がなかったラース・フォン・トリアー監督作をやっと初めて見れました。評判通り強烈でしたね(苦笑)
いきなり傷だらけ・地べたで倒れてるシャルロット・ランプリングで始まって、2歳から性への関心が高く、初体験を初対面と迎えたりと、のっけからハチャメチャな人生すぎる(苦笑)正直引用のシーン聞いても、ピンとこないのが大半で、ここまでセックスに身を委ねるのも"?"が頭をよぎったのが本音です。
ただ面白いのがこの作品、ありふれた良識人にどう見たって感じてしまうステラン・スカルスゲールドのキャラを各章が終わる度にどんどん掘り下げてるところなんですよね。最初は優しいおっさんが、ジョーの話に理解を示して、どんどん表情が変わっていくところが明らかに危険な雰囲気を増してるんで、襲われるのではと不安で(苦笑)正直セクシュアル描写のインパクトに、おっさんの方が勝ってきてて完全に動向が変わってしまいました(苦笑)あと『トランスフォーマー』を知ってる人は、本作のシャイア・ラブーフにショック受けるかも(笑)僕は結構グッドでしたが(笑)
まあ、後編をまだ見れてないので、全てを見終わることができれば作品の全貌が分かってくるはず。とりあえず後編見に行く前に、トリアー映画一通り見なきゃ(特に『アンチクライスト』と『ドッグヴィル』、というか監督作全部)!!
不満は残る
僕にとって、ラース・フォン・トリアー監督は振幅が激しい監督である。
「奇跡の海」は素晴らしかった。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は3回目になってその良さがわかった。でも主演がビヨークでなければ3回も見なかっただろう。
「ドッグヴィル」はこんな映画にニコール・キッドマンはよく出たなと思った。でも、その斬新さは目を奪われた。
「アンチクライスト」これはダメだった。僕の許容範囲を超えていたのだ。
「メランコリア」はその年のNo1映画になった。
トリアーの映画は「靴の中に入った小石である」と言っている。
歩いていると気になる。不快感がある。はやくそれを取り除きたい。
そんな映画であるのだが、その小石が僕の足のどこに当たるのか?
それによってトリアーの作品の評価が決まるのだ。
そして、この「インフォマニアック」
これはダメだった。僕は個別的な体験が普遍になる。そんな映画をトリアー作品に求めるのだが、この映画は個別が個別に終わっているような気がするのだ。僕の胸に突き刺さるような普遍性が感じられなかったのだ。「アンチクライスト」と同じような感想しか持てないのだった。
でも、トリアー監督が僕の許容量を大きくしてくれたのも事実。
ミヒャイル・ハネケやキム・ギドク、園子温といった監督とともに僕の頭を刺激してくれる貴重な人でもある。
VOL2はどうしようかとも思っていたんだけど、ニコール・キッドマンが出るらしい。やっぱり、見なくちゃと思ったのであった。
題名、テーマ、監督の割に衝撃度が期待値を越えなかった作品。
良かった。
…が、題名、テーマ、監督から抱く事前の期待は越えず。
不遜な言い方をすれば「悪くはなかった」。
自らを「色情狂」として自身の経験を赤裸々に語るジョー。
彼女の話を自身の知識と関連付け寛容に許容するセリグマン。
彼等の掛け合いは微妙に咬み合っておらず何処か間抜け。
自身の経験を第三者の嘲笑の対象として語るジョー。
それに対して「それは釣りのセオリーに沿っている!」と納得顔のセリグマン。
御丁寧に釣りの映像、しかも教育テレビで流れるような異質な映像が差し込まれることで、より間抜けになっています。
自身の深刻な悩みを自嘲気味に語るジョーがセリグマンに意図した受け止め方をしてもらず、何処か憮然とした顔になっている点は面白い構図でした。
また第3章の「ミセスH」に登場するユマ・サーマンが最高でした。
本作品は章立て構造となっておりセリグマンの部屋にある物や会話の流れで話が進んでいくのですが。
第3章はジョーが日々7,8人との交流を回していく中で歯車が狂った話。
要は相手の奥様が乗り込んできてしまう話なのですが。
ここでの相手の奥様役のユマ・サーマンが最高。
冒頭の、子供をジョーの部屋の階まで先に行かせる所。
「ごめんなさい。部屋までくるつもりは無かったんだけど。でも子供たちに最後の別れをさせてたくて!」でグッと掴まれ。
子供と共に乗り込んだ後は苦笑の連続。
子供をダシに元旦那とジョーを責める手練手管。
「公共交通機関にも慣れないとね。明日から財政状況が変わるんだから!」
「ベッドを見せて!ほら、アナタ達いらっしゃい。ここよ!このベッド!アナタ達、このベッドをよく覚えておきなさい!」
金髪美人のユマ・サーマンが有無を言わさず捲し立て、目を剥き、その他登場人物が全員引いている構図も良かったです。
鬼気迫る演技は映画「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェット級でした。
惜しむらくはジョーが語る話のインパクト。
Vol.1と2で分けたが故に本作 Vol.1のインパクトは期待外れ。
幼少期の性の目覚めから始まるものの既視感があるネタばかり。
…ぶら下がり棒の間接的な魅せ方は嫌いじゃなかったですが。
全体的に然程刺激的ではない話を長尺で見せられる退屈さはありました。
Vol.1のエンドロールでVol.2の予告映像が流れるのですが、おそらくVol.1と2を併せてキュッと絞った方が良い作品になったのではないかと思っています。
題名、テーマ、監督の割に衝撃度が期待値を越えなかった本作。
普段慣れ親しんでいる文化や環境に応じて本作への衝撃度は変わってくるかもしれません。
ジョーが自身を「悪い人間だ」とする根底にキリスト教文化があると思われるので当該文化圏の人の方が本作を楽しめるのかも。
兎にも角にも鬼才 ラース・フォン・トリアー監督作品。
良くも悪くも観ておいて損は無いと思います。
オススメです。
今回はユーモアもあり、でも相変わらず欝。
前作のメランコリアでついに地球を破壊してしまった欝王フォン・トリアー監督。次回作はいったいどうなってしまうのかと期待に胸を躍らせていましたが、今回もすばらしい出来でした。もはやトリアー監督の定番のシャルロット・ゲンズブールを見るだけで、ああ、また嫌な事が起こるんだろうなと不安になってきます。
今回は前後編で、以前のドグマはほとんど見られず、構成や見せ方もずいぶん親切な感じです。しかも洗練されたブラックユーモアたっぷりで、何度も笑わせていただきました。俳優陣も大変豪華。あ、トランスフォーマーの人だ、とか、スパイダーマンの悪役だとか、キルビルだとかトゥルーロマンスだとか、この俳優名前知らないけどいろんな映画で見たことある、という感じで楽しめました。セックスシーンは合成らしいんですが、どうやって合成しているのか分からないくらい自然です。
ストーリー前編は主人公ジョーの生い立ちから若かりし頃の話。全体にユーモアのほうが勝っている感じです。キリスト教文化圏の人には、赤裸々な性の告白そのものにショックを受けるのかもしれませんが、日本の場合、性についてのぶっちゃけ話は飲み会だとか雑誌の中でされていることなので、個人的にはそこまでのインパクトは感じることがなく、比較的軽いです。後編で欝展開への大きな前振りくらいに解釈しました。
というわけで前編、すべてが洗練されていて十分に楽しめました。傑作というよりは秀作、という感じです。
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