「星は1、もしくは5です。」エヴェレスト 神々の山嶺(いただき) きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
星は1、もしくは5です。
「駄作」、もしくは「傑作」です。
あのね、
途中で「フリー・ウイリー」を思い出したんですよ。
シャチのウイリーが子どもの助けを借りて、大ジャンプをして囲いの外に逃げる映画ですね。
観たかたは?
「下手くそなCGだな~、アホくさ!ストーリーも子供騙し。観て損したねー?」
と言おうとした瞬間に横を見たら・・・うちの子どもたちが涙を流して、泣いて感動してるんですよ。
【失言】⇒取り返しのつかない失言をしなくて良かった・・・。今でも震えながら思います。
大人が一人で観るなら、「エヴェレスト 神々の山嶺」=本作をどんなにけなしてもOK。
ストーリーの薄さとか、三脚なしにキャノンの望遠で阿部寛を撮り続ける岡田准一とか、突然ネパール語も喋る5000メートルも平気なスーパー尾野真千子とか(笑)。
でもね、
この映画、子どもたちと一緒に観るなら言っていいのは
「エヴェレストって凄いなぁ・・・」
「登山者ってホント偉いね」
「助かって良かった!」。
だけ。
そして、日をおいて
「いつか富士山登ってみようか?」
だけです。
子どもたちを、映画の世界に夢中になってくれる映画ファンにするか、人生を諦めた白けた批評家にしてしまうか、僕らのその一言が子どもたちの"尾根からの滑落"を左右する決定的な一言になるかもしれなくて。
僕らを映画好きにしてくれた「映画」そのものへの敬意を払って、次の世代を育みたいなと思いました。
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この映画の主人公は「エヴェレスト」。
俳優は添え物。
山は凄い。
エヴェレストは美しいな。ここまでその偉容を見せてもらえて有難い。
俳優たちもよくロケを頑張った。
カメラマンは大したものだ。
他のレビューを読むと原作への絶賛が多い。
仕事場にネパール人の語学留学生がたくさんいる。
「サガルマータ(=ネパール語でエヴェレスト/チョモランマ=チベット語)は遠くて見えない」と彼らは教えてくれた。
このDVDをオススメしてみようかな。カトマンズの街並み、懐かしいネパール語、そして彼らも知らないヒマラヤの気高さ。
ナマステ、サガルマータ
きりんさん
「フリー・ウィリー」へのコメントを頂き有難うございます。お子さん達とご覧になられたのですね🎥 良いお父様ですね。
お子さん達、ジェシー少年と同じ目線で観ていたからこその涙ですね。
ジョニー少年の純粋さと、周りの大人達の優しさが心に残る作品でした。
夢枕獏の原作を映画化するとろくな事になりません。
自分も子供の頃にお気に入りだった映画が今観るとエラくつまらなかったりします。
物を見る目が付いた為と思いたいですが、純粋に楽しむ心を失ったとも思います。
昔はお気に入りの映画を繰り返し何度も観ていたのに今はコレクションが邪魔になっていくばかり(笑)
映画の楽しみ方や係わり方って正解無いんでしょうね。
コメントありがとうございます!高地順応のシーンもなかったし、平気な姿だったのが、リアリティがなくて非常にお粗末に感じました。現地で撮影したんなら、もっとリアルに伝えればよかっとに、、。 脚本家のセンスですね。