「椎名桔平≒井上晴美」GONIN サーガ しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
椎名桔平≒井上晴美
本作のレビューのことではないが、見事な突っ込みにマジで賛辞を贈ろうかとも思った。
おっと、これ以上触れるのはよそう。
「GONIN サーガ」
基本オレなので、ほとんど多数意見と真逆なレビューをするよ。
1)キャスティング
ほら、身体的な、パブリックなイメージとして、
佐藤浩市≒東出昌大
根津甚八≒桐谷健太
竹中直人≒柄本佑
本木雅弘≒土屋アンナ
なわけじゃない?これがそのままの役どころでも良かったのかもしれないけど、そのまんまじゃなくって、なかなか変化があって楽しかった
ちなみに、
椎名桔平≒井上晴美
というのがオレの観かた。
つまり、安藤政信は要らん。実際、一番浮いていたのが彼だし、役を手の内にいれていないのも彼。
一番雰囲気をぶち壊していたのは、テリー氏でなく、彼である。
2)根津甚八
見せどころでもなんでもなく、内輪だけの問題。正直な話、ただただ痛々しい。
3)青春映画
「GONIN」のほうは、無情感が魅力だったけど、本作はやり遂げた感があるんだよね。境遇としては、不幸の身だけど、目的に向かって走り遂げた、ある種のハッピーエンド。
「ドン詰まりからの、一瞬の、鮮烈なきらめき」
それゆえの復讐の計画の杜撰さ、など全く気にもならない。
いや、ガサツでないといけないのよ。だからこその、東出昌大くんや桐谷健太くん、柄本佑くん。よく練られたキャスティングだと思う。
第一「GONIN」のほうもそうだったし、そのための「当時のあのチャラい」キャスティングであったはず。
追い詰められるは必然ゆえ、アドレスやバングルの件は言っちゃいけない。
4)土屋アンナ
ダメダメ!大甘!ちゃんとヤラレなさい。
追記1
「GONIN」は非常に思い入れのある映画だ。新宿のバッティングセンターのロケを目の当たりにして、佐藤浩市の背の高さとカッコよさに感動した。
その十数年後、別れたオンナがこの映画が妙に好きでDVDをくれてやったわ。(なんてオンナだ、はっはっは)
追記2
そもそも現代劇、というが最大の欠点ではある。なぜ前作直後の話でなく、このご時世な現代劇にしたのか。ケータイでメッセージとか、小道具として面白くないんだよねえ。
まあ、この時代にこんな映画を観られるのも結構なことなんで、そのこと自体に満足するべきだろう。
とりあえず、しょうもないエロ一辺倒でない石井作品を劇場で観れたのでよいではないか。
追記3
ラストにテーマ曲を持ってきたのも良かったね。いい余韻で帰れます。
追記4
意外と女性のみの鑑賞が目立った。前作のあの二人の関係を東出くんと桐谷くんに求めたのか、、土屋アンナ効果か、それとも石井作品の持つ雰囲気なのか、なかなか興味深かった。