劇場公開日 2014年9月6日

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「怒りの涙腺崩壊」さまよう刃 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0怒りの涙腺崩壊

2019年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

サンヒョンに禿同しながら観てました。
そら娘をいたぶられ殺されたら復讐の鬼になるって。
ただ内容はサンヒョンを肯定している訳ではなく、
サンヒョンという被害者の親が加害者になり、
加害者の少年の親は、私は被害者だと泣き叫び、
逃げる少年は、
自首すれば少年法で刑期は長くないから最悪は自首で、
と狡猾極まりないし、
共犯少年は、主犯格が殺されれば自分はたすかると、
サンヒョンに匿名で情報を流す、
警察内でも、サンヒョンを支持するもの、
大人が子供を殺す事は許されないと説くもの、
とまあ何が正義で何を救えば良いのか、
韓国に限った話ではなく、
現代社会の盲点を浮き上がらせる問題作。

でもやっぱりサンヒョンに感情移入してしまう。
主犯格の家で、娘が殺される映像を見てしまうところとか、
ラストのもう一人の主犯格に叫ぶ台詞、
「こんな奴と同じ世界に生きていたくない!」
もうね、怒りで涙腺破壊されました。
韓国映画は多いね。怒りの涙腺破壊。

最後は多少救いがあって良かった。
あの刑事も、自分にも闇を抱えていて、
彼もサンヒョンに禿同している部分と、
警察としての正しさの間で揺れていたが、
今回に事件の落とし所と、彼の闇の解決策を共有して、
ラストまとめたのは良かったと思う。

クリストフ