「先いく者残される者」愛を積むひと りかさんの映画レビュー(感想・評価)
先いく者残される者
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いいお話なんだけど、
樋口可南子と佐藤浩一の夫婦はいいし、せっかく移住して来たのに、片方が残されるという最悪のパターンながら、残された夫がめげずに頑張るというのもいい。
よくオーストラリアや東南アジアに夫婦二人で余生を過ごそうと日本のモノを処分して行ったのにしばらくしてひとりぼっちになって破綻してしまうケースがあるらしい。
本作は、夫婦二人の生活に園芸家のわけありバイトやその彼女その親が絡んで、なかなか騒がしく一人でおいといてくれない。
妻の希望した洋風の塀の石を一つ一つ積む作業でバイトの透や紗英の父とも心を通わせていく。
また、理由は明確にされていないが確執のある娘とのわだかまりも描かれている。娘が連れ子のある男と一緒になりたいと言ったら、お前の人生だ、と返せるなら、なぜ娘は出て行ったんだ、と思ってしまう。
紗英の両親役に柄本明と吉田羊の組み合わせには驚いた。
東京で夫婦が過ごし手放した町工場の跡地が、コインパーキングに変わっているのを見たと言う篤史の顔は暗かった。が、それだけ。
塀の石を積むって弱くない?続きであっても塀と小屋ぐらい作ってしかった。
娘がスカーフで隠していたネックレスをジャーンと披露したのには仰々しさを感じた。
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