「フェルメールの名画に流れる物語との対比」チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 カメさんの映画レビュー(感想・評価)
フェルメールの名画に流れる物語との対比
個人評価:3.9
偉大な絵画はそこに描かれた人物の人生まで、一枚のキャンバスに投影させる。
そんなフェルメールの偉大な絵画を着想に書かれた本作から感じられるテーマは、皮肉にも「残された絵画にはその人生までは映し出されない」だ。
その脚本の背景に流れる、事実と名画との対比のコントラストが素晴らしい。
悲運な運命を辿る主人コルネリスを演じるクリストフ・ワルツの哀愁漂う演技も素晴らしく、物語を一段上の映画へと作品性を高めている。
コメントする