味園ユニバースのレビュー・感想・評価
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あの頃は!2人とも!なぜかしら!若さなど!
2015年公開作品
二階堂ふみ当時21歳
約10年ぶり2度目の鑑賞
1回目はツタヤレンタル
今回は別のツタヤでレンタル
監督は『ぼくのおじさん』『1秒先の彼』『カラオケ行こ!』『水深ゼロメートルから』『告白 コンフェッション』の山下敦弘
脚本は『時をかける少女(2010年)』『影踏み』『浅田家!』『夏への扉 キミのいる未来へ』『わたしの幸せな結婚』の菅野友恵
粗筋
傷害事件で服役していた大森茂雄は出所した日に何者かに襲撃され頭を強く打ち記憶喪失になってしまった
野外ライブ会場に迷い込んだ大森は乱入し見事に歌い上げた
カラオケボックス兼音楽スタジオを営む佐藤カスミにその歌唱力を惚れ込まれ拾われる
ポチオと名付けられて
彼女がマネージャーを務める大阪の歌謡グループ「赤犬」のリードボーカルが追突事故に巻き込まれしばらくステージに立てない状態に
代役に抜擢されるポチオ
味園ユニバースとは大阪市千日前にある商業施設味園ユニバースビル地下1階の貸しライブホールのこと
それ以前はキャバレーだったらしい
そんなライブホールもビルごと今年の6月に老朽化のため閉鎖されるらしい
渋谷すばるの歌唱力が良い
つい最近まで「しぶや」だと勘違いしていたが彼の場合「しぶたに」が正しい
渋谷凪咲も渋谷陽一も「しぶや」なのに
カスミはなぜか赤犬のライブのときはセーラー服を上下着用している
マネージャーはマネージャーでも学園ドラマのマネージャーと勘違いしてるんだろうか
鈴木紗理奈が全く医師らしくないところが良い
バンドの赤犬
パンクロックかと思いきやまさかのムード歌謡だった
ちゃんとしたバンドだけどね
おっさんコーラス3人組はいい味を出しているけど
配役
記憶喪失のポチ男こと大森茂雄に渋谷すばる
赤犬のマネージャーをしながら実家のカラオケボックス兼音楽スタジオを経営している佐藤カスミに二階堂ふみ
医師のマキコに鈴木紗理奈
歌謡バンドの赤犬に赤犬(本人たち)
茂雄の裏での雇い主で「ヒューマンサービスエージェンシー」社長のタクヤに川原克己
タクヤの舎弟のショウに松澤匠
カスミの祖父の佐藤耕太郎に野口貴史
茂雄の姉の大森のり子に松岡依都美
のり子の夫の大森利行に宇野祥平
茂雄の息子のマサルに中村文徳
雑貨屋の店主に康すおん
ホームレスに康すおん
塚田に康すおん
茂雄の父の大森和雄に康すおん
カスミの祖母に二宮弘子
カスミの父のタカノリにキヨサク
病院長の藤田にいまおかしんじ
カラオケ喫茶のバンドにオシリペンペンズ
練習中のバンドにANATAKIKOU
警察署員に中川晴樹
刑務官に土佐和成
薄味
山下敦弘にしてはけっこう薄味な出来なんじゃないかなと思う。起伏のない朴訥とした物語はいつも通りなんだけど、本作に関しては完全に手癖だけで作ってる感が否めなかった。授業中の落書きみたいな。
男の人物造形があまりにも精巧すぎて女がステレオタイプをなぞるだけの機会人形と化しているのもいつも通り。本作は特にその部分が悪目立ちしていた。つっけんどんだった女子高生が身寄りのないクズ男に連帯する、みたいなの、やっぱりちょっと安直なんじゃないかと思う。
だけど渋谷すばるの演技には鬼気迫るものがあった。思えばこれ以降の山下作品に出てくる山田孝之なんかは、彼のアトモスフィアを受け継いでいるといえる。また山下作品に出てきてほしいなあ。
ひさびさに魔窟に飲みに行きたくなりました
渋谷すばる
素晴らしい役者としての可能性を感じました
山下敦弘監督は大阪のディープな界隈を見事に切り出して、物語を紡いで、登場人物すべてに実在感が濃厚にありました
二階堂ふみもあんな感じの女性は本当にいそう
大正区はもともと沖縄出身の人が多く住んでいますし
味園ビルは、大阪難波にある超古いレジャービルです
東京でいうと建て替え前の錦糸町のロッテ会館みたいなビルが歌舞伎町近くにあるようなものだと思って下さい
ユニバースはかってその1階にあった巨大キャバレーの店名です
関西出身の人間にとっては、独特のインパクトがあるCMが長年深夜に流れていたので、大変馴染みがあります
というか、行ったことは無くてもほぼ100%知っている存在です
古い洋画に出てくるような豪華な内装のキャバレーであることを、そのCMの映像で知っています
それがいつの頃からか、気がついたらキャバレーは潰れ、内装はそのままに貸しライブスペースになっていたのです
デカいキャパですから、素人バンドの憧れのステージです
YouTubeでそのCMを視れますから是非ご覧になって頂きたいと思います
2階には怪しげなバーが沢山あります
魔窟とも呼ばれているようです
本作の劇中でも、「マンティコア」なんて激シブの名前の実在のバーが登場します
自分も一昔以上前頃、味園ビル2階にあったある音楽バーによく行ったものです
そこで亡くなる前のORITOさんの投げ銭ライブを見たのは懐かしい思い出です
地下鉄難波駅から千日前のアーケードを抜けて、なんばグランド花月を右手に見てさらに進んで徒歩5分程の所
というか地下鉄日本橋駅の方が近い
最近は裏なんばとか呼ばれてコロナ禍以前は人が増えていた一帯です
なんとなくバンコクのような雰囲気漂うところです
是非遊びに行って下さい
ひさびさに魔窟に飲みに行きたくなりました
ジャーニーズを侮っていました、すいません
音楽で人生が変わるということ
渋谷すばるの歌と演技が◎
渋谷すばるここにあり
今作の山下監督作でお気に入りといえば「もらとりあむタマ子」。
前田敦子が頑張ってたのもあるけど、あの日常の描き方は好き。
「苦役列車」はちょっとリアルな辛さ多すぎでなんとも言えない感じ。
で今回は主演が渋谷すばる、関ジャニですね。
関ジャニって個々のスペックがSMAPよりTOKIOより高いと思ってます。
この渋谷もそうで、たまにTVで見かけると気になって仕方ないです。
この人見たさに鑑賞したようなもんです。ほぼファンじゃねえか。
予告でも彼の歌声一発で相当引き付けられます。「♪あの頃は~」
太々しい態度にミスボラシイ恰好がよく似合い、こんなチンピラホントにいそう。
そのくらいリアルなのか素なのか見事な演技でした。
やはり彼の歌が見せ場であり、歌がメインの映画はフルで聞けるのはラストのみ。
(そういう意味では「セッション」と同じ)
そのフルコーラスも圧巻でございました。
世間では渋谷すばるを「甲本ヒロト2世」と称してますが、
甲本より歌は上手いし存在感抜群なので、
もっと彼をピンで歌わせて欲しいな、ジャニさんよ。
つまりは山下監督作品というより、
渋谷すばる主演作品として評価してます。
話の筋はまあ粗は多めかな。そこは悪しからず。
渋谷君歌うますぎ!!
一生懸命生きたくなる映画
二階堂ふみ
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