「芯のないふにゃふにゃした映画だなぁ」夫婦フーフー日記 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
芯のないふにゃふにゃした映画だなぁ
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うーむ、どういえばいいのかしらん。
芯がなく、ふにゃふにゃな映画だなぁ。
この映画の核になるのは、博美の癌が発覚してから綴っていた浩太のブログ。
しかし、そのブログの記事は、受け狙いなのか、はたまた真実は書けない・書きたくないという思いからなのか、事実と異なる内容が多い。
そこを死んだはずの博美がツッコンでいく。
このツッコミが、笑いを誘うと同時に、その事実と異なる内容がツライ闘病生活を支えてきたという美しさに繋がっていくべきところが、どうにもタイミング悪いというか、間が悪いというか、映画に拍車がかからない。
死んだはずの博美が現われて・・・という設定は映画オリジナルなようだけれど、足かせがなく、安易な方向に映画を導いてしまったかも。
主役ふたりのエピソードがいまひとつだが、こころに沁みたのは杉本哲太演じるケーゾーさんのエピソード。
10年前に連れ合いを無くしたケーゾーさんは、連れ合いが好きだったカエルの置物に囲まれたバーを経営している。
たくさんある置物のカエルたちに見られているのは、連れ合いに見られているみたいだという。
けれど、実は、ケーゾーさん自身で、ときおり買い足している・・・
なんてことはないが、ここがいちばん、こころに沁みました。
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