「カメ史上最高速のド迫力アクションエンタメ」ミュータント・タートルズ 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)
カメ史上最高速のド迫力アクションエンタメ
♪オ・レ・た・ちゃ・ニンジャタートルズ
ティーンエイジのニンジャタートルズ
というテーマを知ってる方々が一体どれくらいいるかは知らないけれど、
小学生の頃に夕方の衛星アニメ劇場で観てドハマりしてたアニメが
この『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』。
いやもう毎週ホントに楽しみにしてたのを覚えてます。
かつてのアニメのイメージが強い僕は最初の予告編を観た時、そのゴッツい姿に
『え~、これもうタートルズというかゴリラズ……』と、不安を感じていたが、
実際に本作を観てみたら、いやはやこれが見事なまでに
かつて夢中になったタートルズだった訳で。
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マジメで優しいナイスガイ・レオナルド、
短気で我の強いタフガイ・ラファエロ、
年中お祭り野郎ミケランジェロ、
コンピュータに滅法強いドナテロ、
アニメ版そのままのキャラ4人が繰り広げる即興コント
みたいなやり取りにずっとクスクスし通し。
アクション面も満点上げたいレベルでバッチリだ。
4人の使う武器や体術もしっかり特徴付けされている上、
とにかくまあ立ち回りが早い早い!
カメ史上最高速!!(ハードル低過ぎ)
史上最も義理堅いネズミ・スプリンター先生の
大きな見せ場が用意されているのも嬉しい限りで、
カメ4人の師匠にふさわしい凄まじい立ち回りは
あのマスター・ヨーダと互角に闘り合えるんじゃないかというレベル。
これまた反則級に強い宿敵シュレッダー様(銀ピカ鎧
スゲーカッコいい)との一騎討ちなんて最高に燃える!
終盤の雪山スキーチェイスも相変わらず超高速。
動体視力ガンガン鍛えられる上に車ゴロンゴロンだの
トレイラーグッシャグシャだのまあド派手でアイデア満載だ。
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あ、人間側にも触れておく(笑)。
原作でもお馴染みの熱血記者エイプリル役
ミーガン・フォックスは驚いたことにドンピシャ!
美人なのに容姿を一切利用しない、むしろそれを
鬱陶しく思ってるくらいの潔さが素敵。
ジャーナリストとしての使命感に溢れ過ぎてしょっちゅう暴走する彼女。
『トランスフォーマー』の頃よりずっと魅力的に見えた。
エイプリルとスプリンター&タートルズの意外な繋がりや
ピザ好きな理由なども物語に盛り込まれており、
僕はこの辺りでちょっとウルウル来た(←涙腺弱い)。
ホント義理人情に厚い人だよスプリンター先生は……。人じゃないけど……。
あと、エイプリルの上司ヴォーンさん。エイプリルの
為にひたすら尽くすのに努力の99%が報われない(爆)。
それでも1%くらいは報われてるのが救い。
引き続き頑張れ、ヴォーンさん。
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監督は『世界侵略:ロサンゼルス決戦』や
『タイタンの逆襲』を手掛けたジョナサン・リーベスマン。
製作マイケル・ベイの力は勿論だが、この方もやっぱり
アクション演出についてはかなりの手腕を持った方。
しかしながら、こんなユーモア満載の楽しい映画も作れるとは思わなんだ。
欠点を挙げるなら終盤だけ若干の消化不良を感じた点だが……
(ヒーローがいるって分かったんだから、もう一度だけ
ウーピー・ゴールドバーグに登場してほしかったとか、
そういやガス容器は無事だったの?とか)
アニメ版のファンとしてもアクションエンタメ映画好き
としても大満足の作品。
いやあ、こいつは新年早々楽しかった、続編希望!
<2015.02.07鑑賞>
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余談1:
次があるなら今度はサイとイノシシのお間抜けコンビ、
ビーバップ&ロックステディとか出してくれないかしら?
まずはあの90年代パンクな風貌をどう処理するかが問題だけど(笑)。
余談2:
チーズ99種類の幻のピザ……いや逆にそれって旨いのか!?(笑)
けどあのシーン観たら無性にピザが食べたくなった。