劇場公開日 2014年11月22日

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「オバちゃんあるある」滝を見にいく スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0オバちゃんあるある

2016年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

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メインキャストがほぼ無名で演技経験の無い方も多く含まれるオバちゃん7人でしたので、いくら沖田修一監督作とは言えどうなのかなとちょっと懐疑的なところもあったのですが、見てみたらこれが実に沖田監督らしい作品に仕上がっていて面白かった~!
沖田映画好きなら見て損のない一品だったと思いましたよ。

言わば規模の小さい「南極料理人」女版山版と言った感じで、あちらは可愛いオジさん達の行動に楽しませてもらった作品でしたが、こちらはオバちゃん達のあるある的行動で楽しめる作品に仕上がっていて、今回もほのぼのとさせてもらいました。
オバちゃん達の中に眠る少女な部分が少しづつ出てくるところなんか、可愛らしくて良かったですね~。
沖田監督はこう言った題材を料理するのが本当に上手い!

まあストーリーは至ってシンプル、紅葉を見て滝を見て温泉に入る、それだけのツアーに申し込んだ7人のオバちゃん達がガイドさんの手違いで山に取り残されてさあ大変と言う、とにかく分かり易いストーリーで、逆に言えばオバハン達がただアタフタ迷子になる映画なんてつまらんと言う方がいても本当に不思議ではない映画なのですが、沖田監督の演出が本当に絶妙だったので、何てことはない映画なのにとても面白みを感じれたんですよね。

オバちゃん7人の個性がうまいこと絡み合い、時にはいがみ合ったりもしたけれど、ピンチの時ほど団結力が出てきたりで、何か最後はとてもスッキリ、感動を覚えましたよ。
体験したくはないけど、非日常体験は一生の宝物、団結したらいつの間にかあだ名で呼び合っている姿がホント微笑ましかったです。
バスガイド役の沖田組常連・黒田大輔のヘナチョコぶりも可愛かったねぇ、ラストシーンは最高の一幕でした。
映画映画してなく、そこにいる感が妙にツボでしたね(まあ現実は捜索隊が出るからありえないんだけど)
女は40過ぎたら皆タメってか~、これは名言だ!

スペランカー