劇場公開日 2014年12月20日

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「「アナ雪」だけじゃない!心と体のケアで、ディズニーの快進撃は続く!」ベイマックス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「アナ雪」だけじゃない!心と体のケアで、ディズニーの快進撃は続く!

2014年12月29日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

「アナと雪の女王」の空前の大ヒットの後のディズニー次回作はやり難いだろうなぁ…と思っていたら、こんなにも早く登場。
「アナ雪」が姉妹愛のプリンセスストーリーなら、本作は兄弟愛の異色ヒーロー物。
なるほど、こう来たか!

予告編を見る限りほんわかした感動作の印象だけど、意外とアクション要素が沢山。
元ネタはマーベル・コミック。
普通に実写でもイケそう。
アクションあり、笑いあり、温かい感動ありで飽きずに楽しめる。
見所も多かった。

まずは、ベイマックスのキャラクター。
ふわふわしたソファのようなケアロボット。
あのぽっこりとしたお腹の上で眠ったら気持ち良さそう。暖房機能もあるし。
よちよち歩き、見た目も仕草もキュート。結構天然っぽい性格…いや、プログラム。バッテリーが切れると何故か酔っ払いみたいに。
ロボットなのにパンチもキックも出来ないほど戦闘能力はゼロだけど、心と体の“癒し”でアナタを守ります。

日本オマージュが話題だが、こりゃ思ってた以上!
ヒロ、タダシ、さらにはワサビなんて名前まである登場人物たち。
サンフランシスコと東京をミックスした架空の街が舞台。
この“サンフランソウキョウ”の街並みが、建物から看板に至るまで、日本を見てるような錯覚を感じさせる。
看板やネオンや垂れ幕には日本語も。観たのが日本語吹替だったから、日本で子供向けに独自に日本語に変換されたんじゃないよね??
ベイマックスも顔は鈴、ボディはトトロ。
謎の覆面男も歌舞伎風マスク。
他にも日本オマージュがたっぷりで、見てるだけで楽しい。レンタルになったら一時停止してもう一度じっくり確認しよう(笑)

「Mr.インクレディブル」を彷彿させるようなヒーローアクション・アニメ。
でも、そこはディズニー。しっかりとしたハートフルドラマこそが、本作の要。
誰よりも好きだった兄を失い、悲しみに暮れるヒロ。
そこで大きな存在となってくるのが、ベイマックス。
犯人探しに躍起になる中、兄がベイマックスに託した思いを知り、ヒロは…?
兄弟愛、ヒロとベイマックスの交流が、感動を呼ぶ。
個性的な兄の仲間4人も愉快で楽しい。

内容・面白さ共、絶対安心安定の最近のディズニーアニメ。
ピクサーは不調、ジブリは暫く小休止する中、老舗の快進撃は続く!

マーベル作品らしくエンディング後もお楽しみ。
お馴染みのアノ人登場!

近大