劇場公開日 2014年12月20日

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「日本のアニメに近づけた、ハリウッドのCGアニメ。」ベイマックス Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本のアニメに近づけた、ハリウッドのCGアニメ。

2016年3月22日
PCから投稿

泣ける

笑える

楽しい

日本のアニメを参考にして、制作しているということなので、全体的に日本的な雰囲気です。

ハリウッドのCGアニメは、動物的、アニメ的キャラクターが中心で、普通の人間的なキャラクターは少なかった。

いつも思っていたのは、普通の人間的キャラクターを中心としたCGアニメを作ってほしい、ということでした。

「カールじいさんの空飛ぶ家」の時は、特にそう思った。

最初は期待どおりだったのに、どんどん動物的キャラ、アニメ的キャラばかり出てくるようになって、結局これか・・・とすごく失望した。

この作品がすごいのはアニメ的なキャラはベイマックスだけというところ。

それもベイマックスはロボットだし、しかもケアロボットだから、アニメ的なキャラと言えないところもある。

もしかしたら実写でも大丈夫かもしれないけれど、どちらかというとアニメの方がいいという、そのギリギリのラインが、日本のマンガやアニメを見慣れた自分には、心地よい感じがした。

しかも、見る前はディズニーらしい癒し系の作品(同時上映の「愛犬とごちそう」みたいなもの)なのかと想像していていたけれど、りっぱな王道バトル物の映画。

ヒロとベイマックス、仲間達との友情や、皆いろいろ失敗を繰り返しながら成長し、絆を深め、敵キャラと戦っていくところが素晴らしかった。

ただ、敵キャラの動機が、ちょっとひっかかった。

ネタばれにはならないと思うけど、ハリウッドのほとんどの映画に出て来る、いつもの家族愛。

日本のアニメでは、友情とか、仲間愛みたいなものはよく出てくるけど、家族愛はめったに出てこない。

家族愛が出てくるのは、ほとんどサスペンス映画だけ。

せっかくいい感じできていたのに、結局これになってしまうのか・・・というところが、やや残念だった。

Push6700