「品のある優しい作品」海街diary Rubysparksさんの映画レビュー(感想・評価)
品のある優しい作品
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人間の清も濁も、併せ呑んだうえで、その美しさの描かれた作品だった。ほんとに品のある優しい作品だった。感情揺さぶられっぱなしでずっと泣きながら観ました。とにかく女優さんたちがみな凛としていて美しい。
父親の記憶がほとんどないという3女(夏帆かわいい)だけが、いいかんじの彼氏にも恵まれていて天真爛漫に暮らしているようにみえた。長女と次女は彼氏がクソ。でも男には見きりつけて、仕事をがんばる。まっすぐに自分の脚で立っているようにみえる彼女たちも、自分の存在価値をめぐって心のうちでは葛藤していて、少しずつ、いろんなことがあって、自分はここにいていいんだ、この世に存在していいんだっていう手応えを得ていく。そんな姿が、潔く美しく見えた。
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