「酷評ですが…」海街diary nee3さんの映画レビュー(感想・評価)
酷評ですが…
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原作の素晴らしさが殆ど活かされていない映画だと感じました。原作が好きすぎて、見る目が厳しいだけかもしれないけれど…。
まず、序盤、すずが鎌倉に来るのを決心するシーンから早速違和感。あれでは何故すずが鎌倉に来ると即答したのか、幸が鎌倉に来ない?と聞いたのか、全く理解できない。ただの無鉄砲な感じがしてしまった。
他にも、リリーフランキーは一体何者なのか、最初に出てきたよっちゃんの彼は一体どこに行ってしまったのか、原作を読んでなければきっとさっぱり分からなかったと思う。
幸の不倫への葛藤、風太の人としての魅力(あれじゃ何でもないただの男の子だ)、面食いのよっちゃんが課長の人柄に徐々に惹かれていく様子など、原作で心打たれるシーンもことごとくカットされていたように思う。
2時間という短い尺で原作の深さを表すのが難しいのはよくわかるが、それならば全てを浅く盛り込むのではなく、エピソードを絞って掘り下げて描いて欲しかった。とにかく全てが中途半端な印象。出演者が超豪華なので、余計に残念だった。
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