「ファブロー監督自身に重なるストーリー」シェフ 三ツ星フードトラック始めました ヨッシーさんの映画レビュー(感想・評価)
ファブロー監督自身に重なるストーリー
今作の主人公はシェフだが、これは監督自身のことであると自ら話しているので、たぶん「アイアンマン2」で評論家にコケにされた体験が元になっていると思われる。しかし、そこに父と子の絆の回復というもうベタベタな話をのっけていて、見る前は大丈夫!?って思っていたのに、映画が始まるとそんな心配は吹き飛んだ。
シズル感タップリの映像に、匂いまで想像させるような調理音、手際よく料理が出来ていく様は気持ちがいいし、最高の音楽が流れ、何もストーリーが始まっていないにもかかわらず、この映画は最高だ!と叫びたくなった。もう、本当に料理が美味い。いや、食べてないから美味そう。
また、SNSや動画投稿サイトが出てきてキーになるあたりは「モテキ」を思い起こされる。
元々、「アベンジャーズ」シリーズ自体はアイアンマンの成功から始まったのだから、ファブローの残した功績は本当に大きく、彼にとってはそれ自体が壁になっていたようにも思えるけど、やはり監督としての手腕も俳優としても間違いなく一流だ!
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