「人生に迷ったときは、好きな味を信じてみる」シェフ 三ツ星フードトラック始めました キムヒョンス(金賢守)さんの映画レビュー(感想・評価)
人生に迷ったときは、好きな味を信じてみる
やりたいことがあるのに、うまくいかない。そんなもどかしさを抱えていた主人公が、自分らしさを取り戻していく様子がとても心に残る作品でした。
舞台は高級レストランの厨房から始まり、やがてフードトラックでの旅へと展開していきます。料理を通じて人とのつながりが広がり、自分自身も少しずつ変わっていく。そのプロセスが、まるで人生をゆっくり煮込んでいるようで、見ていてほっとする温かさがありました。
出てくる料理がとにかくおいしそうで、お腹が空いてしまう映画でもあります。でも、この作品の魅力はそれだけじゃありません。誰かの評価ではなく、「自分の味」で勝負することの大切さを教えてくれました。
大切な人と観たくなる。観終わったあと、きっと誰かにごはんを作りたくなる。そんな気持ちにさせてくれる一本です。
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