「もう少し苦みが欲しかった、最強飯テロ映画」シェフ 三ツ星フードトラック始めました NandSさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し苦みが欲しかった、最強飯テロ映画
前提として
・2回目
・予告は未視聴
・ジョン・ファブロー監督の作品だと、MCU系統を視聴済
・「ザ・シェフショー だから料理は楽しい!」は数話だけ視聴済
一人のシェフが、料理を通して一人の父親、夫として再起していく物語。
俳優やシェフに対するリスペクトと優しさを感じた。
俳優目線で言えば、キャスティングがうまいと思った。それぞれの役にすごく合ってる(特にアベンジャーズに出てた面々とか)。
これは一人一人のことをよく知らなければできないと思う。
シェフ目線で言えば、料理のシーンが本格的。音楽との組み合わせも良き。
そしてレストランオーナーとの喧嘩とか、料理評論家の話とか、厨房の裏事情とか……
詳しいインタビューとかがないと作れないものだと思う。
料理をすることの楽しさや意義も問いかけているように見えた。
そういう意味ではシェフ向けの映画とも言える。
サブキャラの方は、一人一人に問題を持たせている。
その暗〜い部分は明るい音楽と料理でかき消して行く。
けれど個人的には、もうちょっと暗い部分を観たかったような、でもそれを強くすると最後の後味が悪くなりそうな……難しい匙加減だったと思うけど足りなかった。
料理で言うスパイスの部分かな?
全体的にはマイルドな料理だったと思う。クセにはなるけど。
細かい部分で言うと、息子が作った1秒動画。スマホの部分と、映画のカメラで撮ったシーンとの画質の差がわかりやすい。
尺足りなかったのかな……繋ぎとか気にせずスマホのカメラで撮った映像だけが良かったなぁ。そんなところにリアリティが出ると思う。ここはもう少しこだわって欲しかったところ。
でも、ネット関係の説明が所々入ってるのが好印象。上の年齢層とかにも配慮してる感じが良き。
料理の説明も欲しかったけど、それは後で調べて楽しむぐらいでちょうどいい。そもそも日本人向けじゃないし。
Netflix会員なら、「ザ・シェフショー」を観てもいいと思う。別の楽しみ方ができるのでオススメ。
色々書いたけど、飯テロ映画としては最強です。
映像と音だけなのに匂いまでしてきそうなレベル。
お腹が空いたのでグリルドチーズサンド作ってきます。