「アイアンマン組再結集」シェフ 三ツ星フードトラック始めました オレさんの映画レビュー(感想・評価)
アイアンマン組再結集
ロサンゼルスの一流レストランで総料理長を務めるカールは大物料理評論家の酷評を受け、SNSで彼を罵倒したことをキッカケにレストランを解雇されてしまう。
失意の中、休暇とリフレッシュを兼ねて訪れたマイアミでフードトラックで販売されていたキューバサンドイッチの美味しさに感動し、自身もフードトラックで移動販売していくことを決意したカールと道中を共にした息子のパーシーの姿を描いたハートフルロードムービー。
アイアンマンシリーズでおなじみのハッピーホーガンことジョンファブローが製作、脚本、監督、主演の4役を務めた飯テロ的作品。
観ているだけでお腹が鳴りそうな調理シーンの連続で涎が止まらない上に、MCUお馴染みの俳優たちが随所に出演し、確実に鑑賞前後にMCUへと誘導されそうな作品となっている笑。
中でもスカーレットヨハンソン演じるモリーは主人公の元恋人で現友達かつソムリエというたまらない役どころで出演。
序盤でカールがパスタを作っているのをモリーがベッドに横になりながら眺めてるシーンがあるのだが、その時に露出した左肩がエロいことエロいこと笑。
ジョースター家ですと言わんばかりの星マークのタトゥーで妖艶さが増し、パスタだけ食べて帰ったわけが絶対にないと勝手にジョンファブローへの嫉妬が募る役を好演笑。
そしてMCUのドン、ロバートダウニーJr.は金持ちのプレイボーイでカールにフードトラックを提供してくれる役として出演。
ヒゲがないことを除けばほぼトニースタークの外見に、たった数分の出演ながら話の的を得ない回りくどい話し方で完全にトニースタークやんけと多方から突っ込まれそうな役を好演。
作品や役どころは違えどトニーとハッピーが2人で話してるシーンを観ているだけで嬉しい気持ちになったし、前夫と前々夫というまさかの○兄弟という設定も笑えた。
フードトラックの旅に出る一連の流れの発端がSNSでの騒動から始まるのだが、そういったソーシャルメディアに疎いカールがSNSにおいておよそ考えられる最悪の対応を取ってしまうことが笑える反面、料理人にとってある種最悪の敵とも言える料理評論家に対して面と向かって(しかも大衆の面前で)、どれだけスタッフや自分がその料理を作るのに苦労したか、酷評されて傷付いたかを罵詈雑言混じりで訴えかけるシーンが情けないながらもちょっと悲しくて響くところがあった。
またそういった困難を乗り越えるキッカケが同様にSNSだったことも一捻りがあってそういう面も面白いなと思える作品だった。
とりあえず美味しいものが食べたくなること間違いなし。
深夜に観ないことを強く勧めたい笑。