「一本筋が通ってないジョン・ファブローの監督の愚痴に興味はない!」シェフ 三ツ星フードトラック始めました さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
一本筋が通ってないジョン・ファブローの監督の愚痴に興味はない!
この映画、凄く評価が高いんですね。分かんないなぁ。
だって監督・脚本・主演のジョン・ファヴローは本作を通じて「俺はまだ本気出してないだけ」を証明したかったんでしょう?
つまり自分の意思で作ったワケじゃないアイアンマン2で酷評された自分と、自分の作りたい物を作れずに酷評された本作の主人公シェフを重ねてるんですよね?
そういう作品ありますけど。
シャマランの「レディ・イン・ザ・ウォーター」なんかもそうですけどね……。
さて本作。
フードトラックやるまで、1時間超えですよ(笑)
そこまで何してるかというと、シェフと批評家のバトルです。批評家がツイッターで酷評してるのを知り、シェフ応戦。でもツイッターの仕組みをしらず、むっちゃ多い批評家のフォロワーに叩かれ炎上。さらに来店した批評家とレストランで喧嘩。その動画をネットにアップされて更に炎上。全てを失うことに。
最近は警察だってネットに書かれるのを恐れて、取り締まりを緩くしてるという噂ですよ。色々と厳しい時代です。
で、元妻の元カレからタダでトラックを譲り受けるという、屈辱。
自分の作りたい物を作る!ってキューバサンドイッチ!の謎。
長いよ、前振り、いや愚痴が(笑)
自分の思うように映画作れず、また酷評されて頭来たんだね。分かります。
アメリカ横断しつつ、現地の料理を取り入れていってるって……、何故かニューオーリンズとテキサス。あの、南部ならもっと美味しい料理沢山ありますよ!
住んでたものとしては、不満。
勝手に南部の料理が沢山出て来ると想像してたので、不満。
あのテキサスのステーキ、そんなに美味しくないよ、不満。
あのサンドイッチのパン。ぱさぱさで嫌いなんです、不満。
それを解消する為に大量のバター!ぶるぶる。
まぁ、アメリカ人は、味音痴だから(笑)
そう料理が美味しそう!って噂だったんだけど、ごめんなさい!私ファブロー監督が触った物、食べられない(笑)
だって、清潔感がないんだもの。もう少し丁寧に作って。雑。食べ物に対する愛情が感じられないです。ファブロー監督って、絶対にグルメではないと思う。
だからケイジャン料理とテキサスステーキ(笑)
冒頭のスカヨハが食べるパスタ。あんなに茹でてから時間かけたらのびるよ!なんで茹で上がってからイタリアンパセリ?刻むの?手際が悪い。しかもニンニクもですが量が過剰!あ、すみません。料理は食べるのより、作るのが好きなんです。
終盤で批評家と和解するシーンで、監督が「お前ら批評家に人生を狂わされた人がいる」とかなんとか言うんですけど。
甘えんなよ、とちょっと思った。世の中、自分の思い通りにできないことばっかだよ。
アイアンマンやってたから、ロバートダウニーJR(わざわざシーン作ったでしょう?)もスカヨハも出てくれたし、本作も日本で公開されたんでしょう?「アイアンマンシリーズの監督」ってキャッチコピーで、全国公開されるんでしょう?その為に、二人をキャスティングしたでしょう?
一本筋が通ってないよ。
そして、批評家の矜持も描くべきです。あの批評家にだって、プロの拘りがある筈です。
だから悔しさばかりが前面に出る、なんかだだっ子みたいな作品だと思いました。
ただジョン・レグイザモ素敵。あ、好きなんです。彼の訛った英語がセクシー。
スカヨハ。本当の意味での良い女を初めて演じてると思う。
息子可愛い。どんなものを失っても、子供は残る。
元妻綺麗、可愛い。でもフードトラックの中に入る時は、長い髪の毛は縛ってね!
ラテン音楽好き!