「ドキュメンタリー」バベルの学校 m2m.mbさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリー
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ドキュメンタリー映画をあまり観たことがなかったけれど映画として楽しめたかと考えると星2つになった。いえば学校の日常風景を淡々と映しているものでストーリー性もあまりない。その反面か、音楽が目立っていて映像としてはそれがよい効果をもたらしているように感じた。
しかし11歳くらいの子供たちが置かれている環境や背景にある事情が本当に様々で深い。授業で話している内容やみんなの考え方というか、そういうことに対してそれだけ自分で考えてはっきりとした自分の意見や疑問を持っているということに驚いた。それは私が日本人だからなのかもしれない。もちろん同じ国でも人によって性格も考え方も違うのだけれど、この場に日本人の11歳の子がいたらどういう意見になるのだろう、どう立ち振る舞うのだろうと想像してしまうくらい様々な国の子たちが国の違い、宗教の違い、考え方の違いと向き合っている姿が印象強かった。子供に限らず外国の方の年齢は見た目からはなかなか判断しにくいけれどこの映画に出てくる生徒たちも一見高校生かなと思うくらい顔立ちも話すこともしっかりしていた。途中で11歳とはっきりわかったときには少し驚いた。
中盤から後半にかけて短編映画を出品して賞をもらうというシーンがあった。私的にはその大会?に出ることになった経緯や意気込み、映像をつくる過程をもっと掘り下げて見せてほしかった。
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