「ギャンブルにハマるな!」野良犬たち kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ギャンブルにハマるな!
『罠 少女の誘惑』と同じようなロケ地。よそ者に対しては白々しい空気感で応対する村人たち。その中でもトングだけは車の故障を直そうと手伝ってくれたのだが、部品が揃わず数泊することになってしまったユジュン。宴会にも参加させてくれたし、親密度も増すのだが、夜になると交代でウンヒという女性のところへ通いだす男たち。「あの子は娼婦だよ」「村で世話してる」などとユジュンに告げる。
ウンヒは逃げたがっていたが、病気の母親がいるために滞在を余儀なくされていたことを知るユジュン。やがて同じような状況で先輩記者がおぞましい事実を知って殺されていた情報を入手。そこからは悪人たちからの逃亡劇。村人たちは自家製の銃を持っている上に、土地勘のない者には圧倒的に不利な状況。決して正義感が強いわけでもないユジュンにとっては村の悪事を暴き、初めていいことをしたというプレッシャーもあったような雰囲気でもあったのだ。
低予算っぽい作りではあったが、ドローンによる空撮が殺伐とした雪の村を見事にとらえていて、排他的で、根性が腐ったような男たちの追い詰められる様子が伝わってきた。
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