テロ,ライブのレビュー・感想・評価
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「テロに屈しない。」じゃあ人命は?
不祥事でテレビキャスターから降板。
ラジオ番組をやりながらも、テレビへの復帰の野望を抱く主人公。
そんな時、ラジオ番組に爆弾テロの予告電話が入る。
ほとんどがスタジオシーンと中継映像で構成された映画。
主人公と犯人のやり取りなど、狭い空間の中でのストーリー展開が見事。
セリフがない時も役者の感情表現に思わず釘付けになる。
緊張感が漂う中、予想外の展開に引き込まれる映画だ。
「綺麗事では解決しない。」
そんな印象を受けた作品。
テロに屈しない事は大事だが、お偉さんのメンツを守るために人命を犠牲にしているようだった。
(本当にクソだなと思った)
ただ、何が最善なのかもわからない。(無力)
テロに屈しなくても悪い事をしたなら謝罪すべきじゃないかな、、、。うーん、、、。
ラジオ番組に犯人から電話が入ってからは、
ハラハラする一触即発な展開で緊迫感が途切れない。
終盤は主人公も追い詰められ、
結末は予想だにしない展開へ。
「一言の謝るのががそんなに難しいことなのか?」
このセリフがずっと頭に残る。
ノンストップで楽しめる低予算作品
オープニングからノンストップで楽しめる。
橋だけならともかく、
誰が使うか分からんイヤホンに爆弾を仕込むとか、
ビルごとふっ飛ばす、ってのは流石に荒唐無稽だと思うが、まあ大目に見よう。
犯人の目的が「謝罪を求める」というのも韓国の国民性なのかな。メンツ重視というか。
あとは、「やっぱり韓国映画」と思うのはラスト。主人公が死んじゃうのは定番。
本作をハリウッドでリメイクするなら、主人公も元妻を生かして、ヨリを戻すようなラストにするだろう。
すごい!こんな傑作が知られてないとか!
すごい!傑作だった。
最初から最後までノンストップで緊張感が途切れなくて
メチャメチャ面白かった。
韓国の映画のクオリティは素晴らしい。
ストーリーも演出も役者もパーフェクト。
こんな凄いのに続編をやろうとか微塵も考えてなくて
きっちり終わらせてなんだかこっちが勿体なく思えちゃうほどの
内容だった。
韓国映画ってハリウッドと違ってお金はさほどかかってないけど
その分他でメチャメチャよく出来上がってるとこがいいよね。
韓国映画の監督でハリウッド映画撮ったら凄いんじゃないかと
思っちゃう。そのうちヘッドハンティングされるのかな?
ストーリーは単純。
建設作業員が工事中に無くなった責任の謝罪を大統領に
求めるだけの話。
しかし大統領というか国家はそれをしようとせず、
のらりくらりと時間を延ばすだけ。
それに苛つくテロリストが次々と仕掛けを爆破していく。
またそれに対して主人公がごく普通の人間で、
欲もあり愛情もあり良心もありで、
国や会社のしたたかなやり取りに潰されていってしまう。
ラストは誰も幸せになれない最悪な結末で
胸糞悪いったらないのだけど、そこは納得いく
終わり方だった。
韓国映画はマジですごい。
主義主張があれば良かったのにね。
ある不祥事を起こしてテレビからラジオへ左遷をされた、元ニュースキャスターの主人公が、放送中にかかってきた不可解なリスナーとの電話から始まるテロ行為に向き合うクライム・サスペンス・ストーリー。
なんか、日本でも似たようなのありましたよね?
中井貴一さんが主演のやつが。
序盤から中盤くらいまでは緊張感があって面白いのですが、後半、そしてクライマックスへ向かう展開が結構大味というかハッキリ言ってしまえば雑というか、
結局、主人公が成長するとか、後半で自暴自棄なのか正義感なのかは分からないけれど、犯人に対してまた警察やテレビ局に対して怒りをカメラの前で行うとか、何かしらのヒントを得て犯人を特定するとか、アナウンサーならではの話術で欺いたりとかなんかそういうのが一切なくて、単に犯人側の言いなりにしかもそれすらもなんかこうイマイチやり切れてない感じのまま最後まで進むんですよ。
犯人側の方も最後の最後で姿見せたりはするんですけど、結局本編で全然出てきても無い奴が最後に犯人でーすみたいな感じでやって来て、しかもなんかそういう所でカメラをめっちゃ切るんですよこの作品。なのでその犯人がどんなバックボーンでどんな過去を経てこのテロ行為を行おうとしたか?まぁもちろんソコには一定の理由があって、それに対しての独白といいますか、説明と言いますかそういうのは一応お飾りみたいな感じで語られはするんですけど、本当にお飾りくらいの感じなんですね。
なので、主人公側にも犯人側にもどちらにもカタルシスが産まれないわけです。
特に本来感情移入するべき側の主人公は結局どうしたいのかをハッキリさせずにグダグダグダグダ同じ事ばっかり言うわけですよカメラの前で。
なので段々イライラしてくるんです主人公に。
で、ラストも救いの無い感じで終わるので主人公が全く主人公な行動をしていないのです。
先述したように、主人公が物語の途中で成長する、振り切るような展開が無くそのまま単に“テロリスト、テロリズムには屈しません”みたいなお話としての訴求も出来てない。
で、テレビ局側の人間は結構腐ってるみたいなお決まりのパターン。
あれ?そんなに良くないのか?この作品、てことは?
韓国映画らしい緊張感や殺伐とした描写やテロが行われていてその模様を犯人側とライブでやり取りして行くという発想はとても良いにも関わらずその間の構築が出来ていなかった惜しい作品ですが、国内の緩い感じ、規制でガチガチな作品に対してのアンチテーゼという意味では、オススメです。
すべては茶番
かの国もこの国も薄汚さは等しく同じ、どこを切っても金太郎飴のように茶番、茶番、嘘とでっち上げと居直りだけだ。男が女の手柄をわがものとし、上司が部下の手柄をわがものとし、施政者、政府、警察はたかみの見物。
ハジョンウというキャスター役の役者さんが人間味溢れる体温を表現していて好感、というか、拍手。この人物も大概クソなの、でも、一個人としての心、組織の中の自分、組織の中の個人としての皮算用、元妻、周りの登場人物もだいたいクソなので全てが茶番。、労働者が信頼していたキャスターとは。彼も収賄も、さっさと犯人に振込されるあたりも、だいたい組織がらみの事情のようでそんなにクソではないのかもしれない。妻の手柄も局長に横取りされそうになっての偽装受賞かもしれないし、そもそも男尊女卑であるから。晴天の空の下、一等地の高層ビルかひとつ、ふたつと倒れゆく様はもちろん911を彷彿とさせるし、いつの時代にも労働者、労務者という言葉もあったし今でも現代奴隷法なんて言葉もあるがそんな人たちは名もなく何もなく人柱として使い捨て搾取されていく。誰がなにをもって誰に対して、テロ、テロリストなどと言いう放つことができるのか。
設定も秀逸映像も迫力があり、抑制の効いたシナリオ、そして課題は山積みであることを改めて思い知られる。
テロには屈しない!などと白々しい言葉が飛び交う。
TVニュースキャスターだったユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)は、ある不祥事のせいでラジオ番組へと左遷させられていた。朝の情報番組では富裕層優遇の税制について聴取者からの電話を受け付けていたのだが、混線して爆破テロ予告が入ってくる。すぐさま近くにある麻甫大橋が爆破され、これは一大スクープになると確信したユンはニュースキャスター復帰を取引材料として局長に掛け合うのだ。
まずは21億ウォンという高額の金を要求した犯人。テレビ局は勝負に出てすぐさま入金を終わらせる。そして、パク・ノギュと名乗り、2年前に麻甫大橋を修繕工事する際に亡くなってしまった建設作業員に対して、大統領による直接の謝罪を要求し始めたのだ。さらに爆弾はあちこちに仕掛けられている模様で、ユンのイヤフォンにも仕掛けられてると思われた。
緊迫するテレビ中継のやり取り、大橋は2か所で爆破されているため、人質として16名もの人たちが取り残されている。「大統領が謝罪すれば救助してもよい」という犯人の指示。モニタールームでは「テロには屈しない」というテロップもあるが、それでは人質の命が危ない。犯人としても極力死者を出さないよう配慮しているようだった。
大統領の代わりに警察庁長官がスタジオにやってきた。彼は強気の発言ばかりで、犯人を怒らせる言葉ばかり。「殺す!」と言い放ち、長官のイヤフォンがドカン!
犯人逮捕を最優先する警察と局長謝罪を最優先するユンとは対立してしまった。さらに他局からはユンが降板させられた理由は賄賂を受け取ったからだと、ユンを攻撃し始めた。その事実を知ってる者は局長とその上の人間だけだ。窮地に陥ったユンだったが、やがて犯人確保間近という情報が入ってくる。しかし、そのビルが爆破され911並みの大惨事が・・・しかもTV局の隣のビルなので、TV局も崩れるピンチとなった。
真犯人はパクの息子の方であり、しかも放送局のどこかに潜んでいたようだ。最後はユンともみ合いになりビルの31階から落下しそうになった犯人を助けようとするが、犯人は射殺されるという酷さ。そして、ユンは自ら自爆装置に手をかけるのだった・・・
邦画でテロを描いた作品がなんとみすぼらしく映ることだろう。しかも政府(大統領)の言動に対する批判を込めた映画は日本では作れないのか。
予測不能、怒涛の展開の連続!
レンタルDVDで鑑賞。
「韓国映画のレベル、マジで高ぇ~」と心の底から感じ、クォリティーのすごさに震えました。ワンシチュエーション・タイムリミット・サスペンスの新たなる傑作、爆誕!
テロ事件の発生から結末までをリアルタイムで描き、最初から最後まで緊迫度MAXで興奮の坩堝!―予測不能なストーリーにハラハラ・ドキドキし、ず~っと手に汗握ってました。
姿の見えない犯人…緊迫の交渉…主人公の葛藤…明かされる意外過ぎる真実…そして驚愕のどんでん返しへ…。1秒足りとも観逃せない怒涛の展開に、瞬きは絶対に許されない!
犯人の決死の行動によって炙り出された、韓国社会が抱える病巣と、どこの国にも共通するような一般市民の怒り…
犯人の動機には、同情の余地が多分にありました。大局の正義の犠牲になるのは、いつだって無辜の民…。傲慢でアホな警察長官は死んで良かった~。痛快痛快(笑)。
生放送!政府の傲慢というテロ
ニュースキャスターからラジオ番組に左遷させられたヨンファは、橋に爆弾を仕掛けたと言うリスナーを軽くあしらい、口論に。すると、本当に橋が爆発し…!
生放送中のラジオ番組で電話越しに犯人と交渉。
ほぼラジオ局のスタジオのワン・シチュエーション。
事件勃発から結末まで、リアルタイムで進行。
2つのハラハラドキドキ緊迫サスペンスの設定が見事に融合。
これまた韓国サスペンスの力量に唸らされてしまう。
自分の言い過ぎでとんでもない事件を招いてしまった…。
ヨンファには少なからず崩落寸前の橋に取り残された人々を心配する気持ちはあるが、本心は…
犯人との生放送中の交渉は最高のチャンス。
自分がまた花形キャスターに返り咲く為の。
隠そうとしてもその野心は見え見え。
当初は見下していたのに、コロッと変えた態度があざとい。
犯人の無理な要求にも冷静に対処していたが、耳にイヤホン型の小型爆弾が付けられ、逆に追い詰められていく…。
犯人は“パク・ノギュ”と名乗った。
その昔、橋の建設に長年携わっていたが、事故で仲間が死亡、政府はゴミのように見捨てた。
動機には少なからず同情の余地はある。
要求は、政府の…いや、大統領の直々の謝罪。
無理な要求をし、国民を恐怖に陥れ、犯人はやはり頭の狂った凶悪犯…?
犯人の凶行は確かにテロだ。
でも、自分がレビュー中で犯人を“テロリスト”と呼ばないのは、犯人以上に卑屈で傲慢な奴らが居るからだ。
言うまでもなく、政府。その対応。
大統領の代理としてやって来た警察庁長官。コイツの上から目線の偉そうで挑発的な態度にはマジでムカついた。不謹慎ながら、犯人の「こいつを殺す」の言葉に超共感。
無論、大統領が謝罪に現れる筈がない。政府の意図は…
もし大統領が謝罪したら、国民の関心が犯人に移ってしまう。
犯人をこのままイラつかせ、暴挙を行わせ、橋に取り残された人々が犠牲になれば…。
犯人は国民の敵に。政府は思う存分正義という大義を行える。
皮肉にも犯人の復讐の動機と同じ。国民が政府に見捨てられたまさにその瞬間だ。
ヨンファの過去の疑惑が持ち上げられ、さらに立場が窮地に。
大統領の謝罪を要求し続ける犯人。ひょっとして、近くに…? その正体は…?
政府や視聴率や出世主義の局の思惑。
犯人探しや緊迫の展開の結末は…!
文字通り政府にメディア上で殺されたと言っても過言ではない。
政府の傲慢こそ、我々の身に降りかかるテロリズムだ。
恐怖で動けない。
座席にお尻が張り付いてしまった一本。
身動きした途端に爆破するんじゃないかとこっちまで力が入る。
テロリストに対し交渉・譲歩はしない。は各国共通のようだが、
では人質の命はどうなってもいいのか。建設事故で失われた命と
大統領謝罪への駆け引きが途切れることなくスリリングに展開。
ほとんどスタジオ内というワンシチュエーション、単独で場面を
盛り上げるハ・ジョンウの巧さに脱帽するが、風貌が誰かと被る^^;
視聴率しか頭にない上層部、野心で帰り咲きを狙うキャスター、
国策重視を力説し弱者を見捨てる政府、三大エゴの三つ巴合戦。
そんな中、あくまでリポーターの立場から現場で中継を続ける
キャスター元妻の勇姿が目を惹く。爆弾の恐怖に身を縮めていた
主人公が、やっと報道の有り方と姿勢に目覚め説得を続けるが…。
爆破による崩落寸前のビルでの犯人との一コマ、主人公の決断、
よくこんな題材をこれだけのスペースと脚本で仕上げたものだと
これが新人監督の作品とは信じ難いほどの出来映え。恐れ入る。
(感想を書いた後に人質テロ事件が。味わうことない恐怖だった)
犯人はやると言ったらやるタイプ
ほぼラジオ番組のスタジオ内1幕ものなので、絵面が単調で、かつ電話でのやりとりなど会話劇がメインとなるため、字幕を読むのが大変だった。特に最前列の左側に座っていたため、右上の字幕に気づいたら消えていて読み飛ばすなど、疲れてうとうとしてしまった。
しかし、長い映画ではないものの常に緊張感を途切れさせないような工夫がなされていて、それでも眠くなってしまうのは、こちらのコンディションの調整不足もあるので、非常に申し訳ない。
「死んでやる」「殴ろうと思った」というのは大抵の場合、やらない人のセリフであると思っているのだが、この映画の犯人はやると言ったらやるタイプで、いろいろな人がいるから発言で軽く見るのはやめようと思った。犯人がそんな人であるため、寸止めのすっきりしない感じは全くなかった。
主人公が最初ダラダラとグラサンでDJをしていたのに、気合を入れてばりっとした格好になる場面はとてもかっこよかった。
CGが素晴らしくてどこまでがCGなのか全然分からなかった。
韓国の警察、ビルで宙ぶらりんになっている犯人を射殺するなんてひどい。
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