「夢に向かってがむしゃらに」バクマン。 みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
夢に向かってがむしゃらに
二人の若者の夢追い物語。目立たない二人の高校生が一流漫画家を夢見て、漫画家になり、連載を持ち、ライバルを破ってアンケートNO.1になるまでの奮戦が描かれる。
彼らが夢に向かって真っ向勝負していく話に絞り込んでいるので、ストーリー展開に無駄がなく、スピード感、爽快感がある。
鬼気迫る形相で漫画を描くシーンが印象的。ペン先音が力強く生々しい。夢に向かってがむしゃらに突き進む彼らの足音のようだ。漫画を描く時の鋭い眼光は、漫画ではなく、その向こうにある夢をしっかりと見据えているようだ。
本作は、夢だけでなく現実の厳しさもしっかり描いている。彼らは、苦難の末に、アンケートNO.1を勝ち取るが、その後、失速して、連載は中止になり、卒業式を前に失業してしまう。
しかし、ラストシーンである卒業式の日に、彼らは、再び夢を追い掛けることを決意する。彼らの夢追いのつづきを続編で是非観たい。
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