「すごくよかった」バクマン。 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごくよかった
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どうせガロやアックスなど全く眼中にない若者の映画なんか見たってイライラするに決まっている、なんでわざわざ嫌な気分にならなければならないのだと思ってスルーしていたのだが、あまりの向上心の素晴らしさに感動して涙が出てしまった。
あそこまでピュアな向上心で一心不乱で頑張っていれば、それは後ろ向きなものを肯定するような媒体など目に入らなくても当然だと納得した。
ヒロインが外見以外全く魅力的でなく声優も向いているように思えなかったのと、主人公とライバルが描いている漫画がさっぱり面白くなさそうなところが気になった。
高校生が学校に通いながらストーリー漫画の週刊連載なんて度を超えている。アシスタントを使わないなんて自殺行為で、1回1位を取っただけでもすごいし、その後は月一連載か、月刊ジャンプに移籍すればよかったとしか思えない。そこは自分たちも作品本位でやって欲しかった。
また、漫画を対決の道具にするのもどうだろう。本質とのズレを感じた。面白い漫画を創作することに対してピュアであって欲しかった。
漫画を創作している映像表現が素晴らしかった。あんな風に描けたらいいな。
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