「なな、なんと、 松本空港ではあーりませんか!」三谷幸喜 大空港2013 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
なな、なんと、 松本空港ではあーりませんか!
「松本空港」、
バイクで15分のすぐ近所なのです。
飛んでいるのはフジドリームエアラインズの1日5本だけ。
千歳(2)、神戸(2)、福岡の3路線。
開港当初は他に那覇便もありましたが、残念ながら那覇・伊丹・静岡含め、利益が出ずに廃止なんです。
カウンターが開くのも1日3回のみという閑散。
19時にはターミナルビル閉館。
これだけ暇だから映画のロケもへっちゃらという地方空港です。
鑑賞に先立ち、
三谷幸喜の長まわし撮影の第1作目
「Short Cut」を久しぶりに楽しんでみましたが、
せっかくですから第2作の本作も今回初体験してみたわけです。
第1作の「Short Cut」は、中井貴一と鈴木京香のほぼ2人きりの会話劇でした。
山道を歩き続ける2人を、カメラがぐるぐると回り込みながらノーカットで撮り続ける手法で、面白いのは画面には映らないはずのカメラマンが、=その存在がものすごく際立って背後に感じられる異作であった事。
第2作の本作品は、登場人物が桁違いに多く、役者たちの動線と物語の交錯が目まぐるしいために「カメラの存在」のみならず「ノーカットである事」さえ失念してしまう別物としての出来上がりであった事。
100分。
単調にならなかったのは「脚本の組み立て方の職人技」は当然ですが、各出演者が一筆書きのこの映像の流れの中で「自分がカメラの画角の中で今どのように映っているのか」を完璧に把握していたことに依るのだと思います。
動きにはかなりのアドリブもあったでしょうが、
特に画面からのハケや、遠近の奥行き。顔がキレる立ち位置への身の起きどころ等への絶妙なセンス+身体能力には脱帽です。
笑いながら観終わってみれば、皆さまどうでしょうか?
あのちっぽけなターミナルビルのどこに食堂と売店があり、その奥の廊下を左に曲がると特別待合室で、
階段を降りて左手にはカウンター。
外に出ると赤い郵便ポストがあり、右に回り込めば植え込み植栽の「逢引き空間」とか・・(笑)
長野県に来たことのないお方であっても もはや迷いようがありませんね。なんなら事務所に挨拶してからその横の鉄のドアを開けて、ヘリコプターの駐機所に降りてゆくことだって平気の平左です(笑)
県営松本空港にどうぞお出掛け下さい。
もう、目をつぶっていてもフォロアーの皆さま、館内を歩き回れるものと思います。
どこへでも行けますよね。
各所におられるスタッフさんのお顔や雰囲気も把握はバッチリです。
ただ、我を疑い、はたと気がつくのは
竹内結子さんだけがそこにいない寂しさ。
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Mさん
「信州まつもと空港」は、
たぶん航空会社は採算はとれていないと思います。
でも「県営」なので航空会社さんへは「補助金」を出している事で何とかやってもらっているのでしょうねぇ。
他にも山岳救助隊や大学病院のヘリも駐屯していますしね。
ちなみに(あまり大きな声では言えませんが)飛行場が有る松本市と、飛行場は無いけれど県庁が有る長野市は昔から、江戸〜明治以来、あまり仲が良くなくてですね、一時は県議会が紛糾。あわや県を南北に分断という事態にもなったのです。
ゆえに、お分かりでしょうか?統括をする県としては長野市と松本市にはいろいろと公共施設の設置の上で「バランスを取る必要」がありましてね(笑)
【長野市】⇒県庁◎、冬季五輪◎、新幹線の駅◎。
【松本市】⇒日本銀行◎、国立こども病院◎、松本空港◎。
で、国立の”信州“大学は長野と松本の両方にキャンパスを振り分け配置をしています。
「県の歌」=県歌は「信濃の国」と題しており、敢えて「長野」という語を使わずに避けて、そこんところボヤかす。
ケンカをしないようにです。爆笑。
だから赤字でも「『信州』の、ひらがな『まつもと』空港」を潰すのは意地でも出来ないんですよ、クーデターが起きます(長野市は喜ぶでしょうけど)。
長文失礼しました😝 テヘ

