劇場公開日 2016年1月23日

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「面白くなりそうな要素満載」エージェント・ウルトラ ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5面白くなりそうな要素満載

2024年9月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

寝られる

のはずが、なんか乗り切れなかったため佳作とも呼べん作品に。

ヤク中のコンビニ店員マイクは、恋人のフィービーとラブラブ二人暮らし。二人で行こうと計画を立てていたハワイ旅行でマイクはプロポーズすることを決意し指輪を準備したまでは良かったものの、パニック障害を起こして旅行はキャンセル。二人の会話からそれは初めてのことではないことが感じ取れる。

時を同じくしてCIAの中で、ある危険人物の抹殺計画が秘密裏に進んでいる。その神びつに関係のあったラセターはその計画を知り、なんとか回避するよう責任者のイェーツに掛け合うも、あっさり拒否されるどころかキャリアのマウントまで取られてしまう。
焦ったラセターは、自らその危険人物とされる男、マイクへの接触を試みるため、バイト先のコンビニを訪れる。

基本は、冴えない男が実は凄腕だったんです系のストーリーなので、もう数限りなく使われている手垢の付きまくったプロット。となれば、どう新しさを見せていくのかが最も重要になる。ストーリーはまあその強くなった背景とか、なんで世に放たれてしまったのかが分かればいいやって程度で、重要なのはそのアクション、かと思っていた。

でも本作を見る限り、ちょうどこの先品を観る前に観たリベリオンみたいなガッツリ系のアクションというわけでもなく、なんならマイクはCIAが超警戒して一個隊送り込まなきゃいかんほど大して強くない。かと言って殺しのテクや知恵があるわけでもない、なんならステイサム一体送りこんだら即時解決してしまう程度の脅威なので、そこに説得力が無い。

じゃあなんか時間を止めちゃうとか、何倍ものスピードで動けるとか、念じるだけで脳みそ爆発させられるとか、なんかそんなスーパーがあるかと言えばそう言うわけでもない。
敢えて挙げるなら、その場にあるものをなんでも武器にしちゃうところ?でも、あれとこれを組み合わせて、とかのDIY系でもないので、なんやろ、器用なお兄さん系?
どういう部分が強いのか、どこを警戒しとったのか、その辺が分からんと、闇雲にアイツやべーからkillしたれっていくらCIAでもやばくないですか。

この映画のウリってなんなのよ、アクションちゃうんかよとなった。

ストーリー的にも彼女とのラブラブなやり取りやらその関係性の変化やら、んー映画.comの解説のアクションラブコメディは全く当てはまらんと思うけど、ラブストーリー的な部分も結構絡んでくる。でも正直なんやかなーな展開。

じゃあマイクの保護者?ラセターとの胸熱疑似親子展開があるのかと思えばそこも中途半端なのよね。どの方向を見ても全部中途半端、だからこの映画に乗り切れなかったんだと思う。

ハルクマール