「ギャップが売り」エージェント・ウルトラ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ギャップが売り
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ストーリーはマット・デイモンのボーン・シリーズのような記憶の曖昧な凄腕エージェント、アクションはデンゼル・ワシントンの「イコライザー」のような日用品を武器に戦うなど既視感はあるのだがアクション・シーンは文句なしに凄い。平凡な若者が実は凄いというギャップが売り。
薬中のバカップル映画だと早々に席を立たれるのを懸念して冒頭にハチャメチャな騒動シーンをアバンタイトルもどきに付け足したのだろう、それはそれとしても本戦までが長すぎて気がはやる。
敵のボスがあまりにも幼稚な異常者、主人公とのバランスで若者にしたのか、それとも職場で頭でっかちの若い上司に振り回されている中年の観客のあるある体験、うっぷん晴らしの設定なのだろうか、もう少し凄い敵役の方がスリリングに思える。宿敵ラフターが助けてもらった恩返しをするのかと思ったら何もなし、続編への出し惜しみなのだろうか・・。夫婦でエージェントなのは「トゥルーライズ」もどきの締めでした。全体としては演出がちぐはぐで評価は微妙ですが娯楽性は高いでしょう。
エンドロールのアニメは秀逸、本編もこのトーンで描きたかったのだろうがあまりにコミック然としてしまうと折角のアクションが安っぽく見えるので避けたのでしょう、賢明です。
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