「う~ん、これは……」エージェント・ウルトラ ぱんだまるさんの映画レビュー(感想・評価)
う~ん、これは……
始まってからしばらく観ていたのですが(まあ当然ですね笑)、どうにも引き込まれない。その状態で、ぐだぐだの主人公とその彼女の生活がしばらく続くので、あくびが止まらず心も離れ……。主人公のキャラクターもそうだが、演じるジェシーアイゼンバーグ、こんなに魅力なかったっけ?(^-^;
主人公をつけねらうことになるCIAのほうはなにかいきなり事がはじまっていて序盤からもうサクサクと動きだす。主人公は記憶を失っているようだがCIAの人間だったことがすぐ判明する。そしてその記憶喪失にCIAが関わっていることも判明。主人公の発作も街から出ないようにそう仕組まれているのだとも容易にわかる。
予告やストーリー紹介である程度のことは客側がわかっているとしても、劇中まさかはじめから重要なこのあたりがはいはいという感じでバタバタ明かされる and 明かすにしてもそのやりかたが下手くそ、なのでストーリーとしてガッカリ。観客へのなぞも引きもあったもんじゃない。
それに、物語のキッカケとして大変重要な「主人公をなぜ殺そうとするのか」その動機がどうにも弱い、というか説明不足。このあたりはもう少しきちっとやってほしかった。他のウルトラ計画被験者の実態(暴れて犯罪を犯しているとか)をみせて、こーなるから始末するんだとか。その始末にラファを出せば、主人公殺しの際にもラファが敵としてもっと輝いたと思うのだが……。
肝心のアクションも×。まったくキレがない。いや、役者さんたちは動いているのだろうけれど、それをうまく撮れていない。これは罪だなぁ。
主人公マイクの殺人方法もイコライザーのマッコールさんと同じくそこらにあるものを凶器にするというもの。目新しいものがなし(スプーンじゃ褒めないよ)。そしてマッコールさんを超絶劣化させたような闘いぶりに、こちらはげんなり。
なんだろう、設定としては大変魅力があるので劇場へ足を運んだのだが大変後悔した。最後も大変しらけた。パディントンみりゃよかったよ。
唯一よかったのはクリステンスチュワートが可愛かったところ。