「嫌悪感。…だけど」フューリー ビート板教室5年目さんの映画レビュー(感想・評価)
嫌悪感。…だけど
戦争の悲惨さ、無慈悲さを序盤あれだけのリアリティで描いて起きながら
クライマックスの戦闘シーンは、なにやら友情と仲間への信頼の素晴らしさによるカタルシスを発しながら敵を大量虐殺していく。
音楽も高揚感に満ち溢れており、画面ではそれが正義の行いのように演出されているのが、とても気持ち悪かった
人を殺せなかった男が、やがては冷徹に仕事をこなすマシーンとなり、仲間達に受け入れられる。
あのシーンはどういう気持ちでみればいいのか?ナチスの部隊を完全な悪として観ようと努力してみたが、ラスト付近の意外なシーンで、その見方は間違っていると諭される。
どういう気持ちでこの作品、この出来事を受け止めればいいのか?という想いに駆られるが
戦争とは、そういうものなのだというメタ視点で構成されているのだとしたら、納得はできる。
コメントする