「笑いが雑味」トワイライト ささらさや odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
笑いが雑味
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交通事故で赤児と妻を残して死んだ売れない落語家が幽霊になって妻子をかばうお話。
愛する人が幽霊となって目の前に現れるというアイデアは「ゴースト/ニューヨークの幻(1990)」をはじめ数多い。まあ、笑いと涙の感動物語を目指したのでしょうが笑いの部分が雑味になって興ざめ気味、確かに大泉さんにはコミカルな面があるのですがセリフを含め演出が雑なので馬鹿なダメ男にしか見えません。
訳アリの父親との関係を絡めて家族の絆を掘り下げたかったのでしょうが、回りくどい敵役仕立て、孫が可愛いのならガッキーから取り上げるのではなく妻子共に養ってあげればよいものをなかなかそうはしませんのでイラつくばかり。
豪華女優陣を配した割には無駄遣い、わざとらしい演出が難でした。
ガッキーが抑えた演技で母親を好演、授乳シーンにはたまげましたが吹き替えだったのでしょうね。
このテーマは下町人情ものの巨匠、山田洋二監督なら、もっと上手に愉しませてくれた気がします・・。
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