「全てを忘れさせてくれる素晴らしい映画。」極道大戦争 あきらさんの映画レビュー(感想・評価)
全てを忘れさせてくれる素晴らしい映画。
この映画の魅力を列挙していきます。
①KAERUくん
はい!これ!!KAERUくんが全てをカッさらう!!
カエルくんって名前でわかるとおり適当にだれでも考えつきそうなゆるキャラなんだけどアクションのキレがすさまじい。あのダボダボで小汚いきぐるみから放たれる後ろ回し蹴りを見た日には誰もがKAERUくん"さん"と読んでしまう。
この格好でも十分に衝撃的なんだけど、そこからフォルムチェンジします。変わってもカエル!!つーかもっとカエル!!
ここの小ネタが超好きで、おへその位置にガムテープ貼ってある。おへそは哺乳類しかないからね。両生類がおへそあったらおかしいよね。だからガムテープ!安易!!!
…かと思いきやコレがデカいスイッチになるとは誰が想像しただろう。
そっからの展開はホント誰も想像つかない。まさかのKAERUくんがKAERUくん"さん"になり、最後にはKAERUくん"様"になるとは…。
②アクション
前項のKAERUくんにも通ずるんだけど、アクションの魅せかたがザ・王道。潔い。
先日、師匠の薦めで「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ<外伝> アイアン・モンキー」観たんだけど良いアクション映画こそ見得を切るシーンが印象的。それができている映画。
市原隼人とヤヤン・ルヒアンが最終決戦する場面ではジっと…見得を切ってからアクションが始まる。その空気感が大好き。
相手の様子を探りつつ、攻める素振りをみせて、一瞬のすきを突いて仕掛ける。そのすきすらも策略のうちだったりして、もう…終わりなき旅ですよ!
③小ネタ
三池監督の真骨頂。小ネタが散りばめられてる。
主人公が身体がほてってるとなれば生卵持たせて手のひらに落とさせ目玉焼きを作る。
漢同士の戦いの前には必ず横行なドラをねじ込んでくる。
よくわかんねぇけどカッパの口が異様に臭いし、街に迷い込んできたオタクが異様に強い。
飲み屋の地下には厳つい連中が群れをなして編み物教室に興じてる。
正直な話しちゃえば、脚本なんてあってないようなもん。
でも、そんなことを忘れさせるような衝撃があるし、感動もある。
マッドマックス最高という方にはぜひぜひみてほしい!!!