「混ぜると危険。」海月姫 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
混ぜると危険。
かなり前から予告編は流されていたものの、
なんとなく想像がつくぞ。的な宣伝文句に惹かれず、
う~ん…どうしようかとグダグダしながらやっと観た作品。
この言い訳のような行間の無駄遣いがこの作品も多分に
あって、そこで能書き垂れてないでもっと時間詰めれば?
と思う場面がしばしば。つまらなくはないけど(マンガだし)
始終飛びはねているようなオタクの面々を眺めるのも段々
疲れてくるのだ。ラストのファッションショーのくだりも長い。
能年、今回は明るい役で(爆)良かったね~と思いながらも、
女装男子の菅田将暉が登場すると完全に役を奪われる^^;
元々押しの強い演技をしないので、
表情の一つ一つを掬ってあげるような演出に乗るとキラキラ
してくるが、常に後方支援のような立場でいる月海が蔵之介
のメイクで様変わりし、ファッションに磨きをかけると、おぉ!
と見違えるほど可愛く映えるのが「素材」ありきだと気付く。
クラゲファッションに身を包んだ彼女のなんと愛らしいこと♪
しかしそういう面白さや愛らしさをふんだんに魅せたいのか、
オタクの性を詳しく描きたいのか、恋愛をUPさせたいのか、
それとも「もこみち」なのか…?^^;盛り込みすぎて纏まらない。
完全に気配を感じさせないベテラン勢(オタクの面々)など、
ものすごく芸達者な人々を、かなり残念な扱い方をしている
と思ってしまうのは私だけだろうか。
しかしエリートの兄・長谷川博己やビッチ役の片瀬那奈など、
よく演ってるなぁーと感心させるところはあって楽しめるが。
豪華勢だけにもったいない。おそらく俳優内でも、
タコクラゲとミズクラゲを混ぜてはいけない理由が分かる。
(能年はやはりタコクラゲなのねぇ。菅田くん美しすぎ!細っ!)