「人間のランク」U Want Me 2 Kill Him ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム kuさんの映画レビュー(感想・評価)
人間のランク
これが実話を元にしているというのはほんとに驚きです。完全なるフィクションであれば出来過ぎな話で、そんなに心に残らなかったかもしれません。それくらいノンフィクションであることが強い力をもっていました。
人気者、いじめられっこ、十代の学生のヒエラルキーは大人よりも不安定で残酷。その中でふたりは出逢い、意気投合。
階級上位のものが下位を助ける。
上位者のペースで物語は進む。
そして結末…
孤独でさみしそうで、虐げられて見える人間のほうが賢く、冷静に、時に非情な心をもって物事を見ているのかもしれない。
それに孤独を知らない人間はまんまと踊らされてしまう。手にしているものが少ない、捨て身の強さというか。
本当の意味で誰が上位者なのか…その図式はもう学生時代から始まっている…
そんなことをこの物語を見て、考えてしまいました。
仕組んだことは、純粋に認められたくて、逃れたくて起こした行動なのだと思いますが、それには嫉妬、嘲る気持ちや憎しみがあったのだと私は思います。
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