「人生はモノでできていない」365日のシンプルライフ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
人生はモノでできていない
クリックして本文を読む
映画「365日のシンプルライフ」
(ペトリ・ルーッカイネン監督)から。
最近、北欧の映画に驚きを隠せなかった私だが、
今回も「フィンランド映画」と知って構えてしまった。(汗)
しかし「自分の持ち物すべてをリセットするという
実験生活に挑戦したフィンランド人青年の1年間を追った
ドキュメンタリー」は、予想外に私の心を動かしていた。
歳を重ねるごとにモノが増え、さらに片付けが出来ない、
「断・捨・離」という言葉だけが先行して、
いつまでたっても、思い出と共に、モノは残り続ける私は、
捨てる基準、手放すルールなど決めても、途中で挫折。
だからそんな判断基準も設けず、文句なしに、
「一旦すべて倉庫に預けて1日1個ずつ自宅に持ち帰る」
素っ裸から始めるという、突拍子もない設定だったが、
これこそ、私向きの「断捨離」かもなぁ、とメモが増えた。
「モノとはなにか?」を問いに、祖母はサラッと答える。
「人生はモノでできていない」「モノはただの小道具よ」
「家庭はモノじゃない。別のものから生まれる」
ちょっと試してみようかな、と思ってしまうほど、
奥が深い作品だったなぁ。
コメントする