オープン・グレイヴ 感染のレビュー・感想・評価
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謎解きスリラーとしての楽しみ
冒頭のシーンから雰囲気系の謎作品な気がしていたが、実際はそれなりに見応えのある謎解き系のホラー作品だった。記憶が無い状況の男女がその謎に翻弄されていく物語であり、次第に蘇る記憶と、凶暴な人々の存在等の不安要素が沢山登場し、ラストが気になるハラハラ感を味わえる。記憶が無いというのはかなり怖くて、集まった男女も以前はどの様な関係性だったのか、敵味方の判別が出来ず、蘇る記憶とともに怪しくなって来る人物がいたりと、引っ張って引っ張って最後までソワソワさせられる事必至だ。
ストーリーは割と穏やかに進み、目まぐるしく移り変わる様なシーンは無く、非常に親切な作品だろう。ところがそういったことに対して控えめな本作は、そこがマイナス点にもなっている様に思える。単調でゆっくりと進む本作には、本来であれば感じるはずの緊迫感や臨場感が極めて薄いのである。午後の穏やかな陽気の中で鑑賞すると良い子守唄の役割になってしまうかも知れない。
難しすぎない謎解きと、適度な恐怖シーンやショックシーンを混ぜる事で、作品としては観やすいと思う。低予算な作品だがチープさ等はさほど感じず、何かそういったストーリーとは関係の無い要因で作品が邪魔される事無く成り立っていた。
引っ張った割には意外とサラッとしたアンサーが帰ってくるが、最後のシーンまで記憶障害という設定がやきもきさせてくれる。変わり種のホラーが観たい人にオススメしたい作品だ。
感染症に対する期限
6人の男女は全て記憶を失っていて、IDカードによりかろうじて名前がわかる程度。主人公となる男は後に“ジョナ”だとわかるが、それぞれの人間関係もさっぱりだ。ジョナは一人だけ敵対心を抱かれ、家の周りには怪しげなゾンビの気配。とある部屋には18日にマークされたカレンダーが!
彼らは朝になるのを待って、家の周りを探索する。車をみつけ町まで行こうとするが、途中様々な困難があるのだ。徐々に記憶の断片が甦ってくる面々であったが、はっきりしない。ゾンビらしき感染者の意味するところもわからないが、謎解きスリラーの面白さは伝わってくる。
後半になって、ジョナが医者であることが徐々にわかってきて、残りの5人は彼によって助けられていた患者ということになる。しかし“感染”に対処するための免疫剤(それも東洋人女性が免疫力を持っていたため)は記憶障害に陥るというモノだったのだ。
終盤の高揚感みたいな盛り上がりには欠けているのだが、18日に起こる事態というのがゾンビ映画に見られる社会派モノ。正確には記されてないが、感染治療の期限なのだろう。しかも、家の周囲にいる人間(感染者)を殲滅する作戦!ジョナの弟であることが判明したネイサンの死も痛々しかった。医療の力よりも軍の力を優先させる世に対する批判にもなっていると思う。ラストシーンは生き残ったジョナと東洋人が不気味は巨大死体置き場となる巨穴を虚しく見つめるところもいい。
謎の設定がひっぱり過ぎ。
ストーリー的に謎の部分がドキドキ感を狙ってるつもりだったと思うけどそれがかえってこの映画をダメにしてる。その謎はほぼクライマックスに分かるんだけどその謎の内容はコテコテです。軍、実験、薬&記憶喪失、これである程度分かると思います。(笑)
知って観ると物凄くつまらないです。観る予定の人はDVD のジャケットに書いてあり内容も見ず観た方が良いです。シーって言うならばジョシーホーがとてもキレイでした。
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