「重いテーマを爽やかに語る。傷ついた心を癒すもの。」ショート・ターム 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
重いテーマを爽やかに語る。傷ついた心を癒すもの。
【賛否両論チェック】
賛:自身も傷ついた過去を背負いながらも、少年少女達の人生と真正面から向き合い続ける主人公に感動。一緒に悩みながら成長していく様子が、重いテーマの中でも微笑ましく感じられる。
否:自傷行為や児童虐待といった、家庭内の凄惨な現実が赤裸々に語られるので、軽い気持ちでは観にくい作品。特に何かが劇的に変わるストーリーでもないので、消化不良感も否めない。
自身も辛い過去があるからこそ、傷ついている子供達の痛みが分かる。そんな主人公の寄り添う姿に、感動する方も多いはず。決して綺麗事だけではない、残酷な虐待や非行の現実をまざまざと見せつけられる作風なので、簡単に観られる映画ではありませんが、どこか心温まる作品に仕上がっています。
傷ついている時に優しい気持ちになれる、そんな1本です。
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