「人間らしい」海を感じる時 音溺さんの映画レビュー(感想・評価)
人間らしい
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恵美子にすごく共感した
恵美子も、洋も、お互いのことが好きな訳では
ないんだと思う、単なる共依存。
恵美子は自分に自信が持てなくて空っぽだから
誰かから必要とされることで心を埋めたかった
洋は単純に自分の欲求のため。
でも自分の欲求のままに恵美子を扱うのは
あまりにも自分が醜い奴で苦しかった。
だから拒んでいた、でも理性と反して欲求は体を求めてしまうからそんな自分と葛藤しているように思えた。悪い奴でいたくなかったんだろうね。恵美子は洋に幸せにして欲しかった訳じゃなくてむしろ都合よく扱われていた方がよか
った、自分のことを愛してくれない人に縋っていたかった。だから、自分のことを好きだと洋が言ってきて急に信じられなくなったんでしょう、決定的に自己肯定感が低いから。(自己肯定感が低い原因はきっと母親のせいでしょうね)
そして自分からぶち壊した、ああリアルだなとすごく思う。私も満たされないものに必死に縋る癖に、満たされそうになると全部壊したくなる。大切にされたり、幸せのなり方なんて知らないから、怖くなる。
お互いがお互いをたまたま必要としていた、
それに縋っていた、そんな映画に思えるけど
それは純愛なのか、恋なのか、私には分からない。そして「海を感じる時」の海とはなにを表しているのか、もう少し考えてみたいと思う。
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