「キャスバルが母を求める理由」機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル Jubileeさんの映画レビュー(感想・評価)
キャスバルが母を求める理由
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冒頭のルウム戦役はガンダムファンなら誰もが満足いく内容だったと思う。
その後はジオン・ズム・ダイクンの遺児の貴種流離譚となるわけだが、基本は漫画版の流れを淡々と映像化しているような感じでした。
ひとり背中を向けて横になる姿にシャアの本質を見た気がしました。
父がアルテイシアを抱き上げるシーンと、母アストライアが離れの塔に幽閉される前夜にアルテイシアと三人で寝るシーンが印象的で、幼いアルテイシアに父母を取られる孤独感や、ジオンの遺児という宿命を背負いながら、父の敵であるザビ家打倒を誓う底知れぬ孤独感。
ララアに母親を求めたシャアの本質を端的にあらわす良いシーンだったと思えました。
漫画版のシナリオがもう一歩イマイチなのに、そのまま踏襲してしまったのが残念。ドタバタ劇になってしまった脱出劇はシリアスに改変して緻密な計画性や整合性を持たせたり、ランバラル隊のメンバーをもう少し深堀してキャラを立たせて立ち回らせたりできたんじゃないかと思います。
特にラルの軽さ(青臭さや未熟さはあってもよいが、今回のは単純に軽い。もっと実直な武人として描いてほしかった)や、ギレンの将棋や囲碁を嗜む姿は、正直スベッてると思うので★マイナス1です。
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