「駆け抜けてく台湾球児の砂煙と南風」KANO 1931海の向こうの甲子園 ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
駆け抜けてく台湾球児の砂煙と南風
始まってすぐの麦畑の道の自転車の二人乗りからうっすら涙が。
決してハイクオリティとかの映画ではないのだけれど、映画全体に国の青春の匂いが充満していて、そこが泣ける。泣かされる。
全力疾走で走る姿、土煙り、南の湿った風、台風、とくに幾度となく横切る南の風、そんな台湾の風土に国を越えて混じり合う精神、その高揚感。
シナリオや細部に?となる箇所はあるけれど、この3時間を駆け抜けてく勢いというか、精神性みたいなものが気持ちよくて、まあ、特にクライマックスの試合のゲームが終わっても前の走者を追い抜いても駆け抜けていく彼の姿は隠しやうもないくらいの涙が出てきた。
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