「いらっしゃいませ。」KANO 1931海の向こうの甲子園 Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
いらっしゃいませ。
1944年、軍靴の音が響く時代。
基隆から(西廻りで)南へ向かう車中から1931年、あの夏が回想される。
その導入部は見せるものがあったし、甲子園の決勝の描写にはグッとくる。
漫画であらすじは知っていたので最後まで割と観れました。が、決勝除くと野球の描写は雑だし、そもそも、選手個々がたっていないし、チームが基本三民族混合(日本・漢・原住民)であるのだがその内部における葛藤が置き去りになっている(設定すらされていない)。
弱者が不断の努力で前に進む、というのはまぁ美しくはあるかもしれないけれど、もう少し深く掘れたんじゃないか、という感が否めない。
とはいえ、海角七号、セデック・バレに続く本作を見逃す手はなし。
歴史は未来を照射すると思います。
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