ヴェノム 毒蛇男の恐怖のレビュー・感想・評価
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『情感溢れる単調さ』
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自宅(CS放送)にて鑑賞。相変わらずの物凄い副題(邦題のみ)が附いた日本劇場未公開作。冒頭のシーケンス、ムード溢れるゴシックっぽい導入部。満を持して登場する“毒蛇男”は蛇っぽくなく、ゾンビの様な容姿で、『ヘル・レイザー』シリーズ('87・'88・'92・'96・'00・'02・'05・'11)の“魔道士”みたいにも思えた。NYに憧れバイトに勤しむ学生達に車、水着と青春物の定番が登場する中、米国の田舎町の雰囲気や霧が立ち込める沼の描写が情感溢れ、とても佳かった。充分、及第点はある出来だが、単調気味に陥る展開に難有。55/100点。
・そもそも本作は、BFGによって開発中の"Backwater(舞台となる町名)"と云うTVゲームソフトが原作である。本作製作中に撮影中の現場が取材され、映画雑誌「ファンゴリア」の記事となった──その際、本作は"The Reaper"との仮題で紹介された。
・呆気無い幕引きとなるラストの後、スタッフロールの最後に流れる鍵が絡まる効果音が、本篇終了後に起こる事を容易に想像出来、その後を物語っている。
・物語のきっかけとなるM.グッド演じる“シシー”の祖母D.デュークの“エミー”の家は、『Trespassing('04)』でも使われたのと同じ屋敷である。本作の主なロケは、南部のルイジアナ州ハモンドで行われたが、登場するハンバーガーショップは実在し、その店は"Lee's"と呼ばれている。
・鑑賞日:2018年10月3日(水)
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