「ビングリッシュ」マダム・イン・ニューヨーク ヨッシーさんの映画レビュー(感想・評価)
ビングリッシュ
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素晴らしい。
久しぶりに映画館で泣いた。
女性蔑視や学が浅い人を軽んじる社会への皮肉、批判を込めたヒューマンドラマと言ってしまえばそれまでだが、すべての台詞に意味があり、ストーリーの構成がとても秀逸。
3つの言語が核となるが、その使い分けが本当に上手い。
フランスの彼が伝わらないフランス語で愛を語るシーンは漏れなく泣いてしまった(笑)
そのフランスの彼、並の映画なら彼と夫との間で揺れ動く主人公の描写に力を入れるのだろうが、この映画ではあくまで主人公は家族を尊重し、そして家族からの尊敬を求める芯の強い女性として描かれている。
これがこの映画最大の成功点のひとつであると思う。
無駄な恋愛話に時間を割かなかったのはとても良かった。
そしてレビューの多くで絶賛されているラストの英語のスピーチは、ほんとに映画史に残る名シーンの一つに数えたいほどの名シーン。 今までの伏線を全て拾い、そして夫と娘へ今までの言動の浅ましさに気付かせるという最高のカタルシスシーン。
最後はやっぱり夫との愛を確認しあい、誰もが、フランスの彼までもが不幸にならない大団円。
インド映画お得意の歌も素晴らしいし、文句の付け所が難しい映画。
私の人生でも上位だな。
日本でもっと話題になっても良いのにな。
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