砂上の法廷のレビュー・感想・評価
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各々が心の中に『守りたいもの』を抱えて立つ証言台。ドラマを観る様な感覚での鑑賞をオススメ。
黙秘を続ける被告人の弁護士ラムゼイ役キアヌが孤軍奮闘する法廷サスペンス。重いテーマではあるが、思いの外に淡々と進む裁判。肩肘張らずにサラッと観るのが良い。
語らない被告人マイク、殺された父ブーン、その妻でマイクの母であるロレッタ。そして、マイクを有罪とするべく偽証罪にならない様に証言する証人達。
ラムゼイは冒頭から裁判に勝つ為の戦略も明確にしており、展開は正にその流れを追っていくのだが、陪審員達の心情をどの様にひっくり返すのかを見ていくのが面白い。
法廷という"砂の上"にそれぞれが構築しようとしている"正義"。その脆さ、無意味さが垣間見える。終盤までほとんどセリフの無かったマイク演じるガブリエル・バッソのラストの激昂と表情は素晴らしかった。
『無罪』とは何か、『真実』とは何か、そして『裁判』とは何か。少しずつ少しずつ、ゆっくりとこの映画の表現したい本質が見えて来る。。。のだが、演出、脚本共にもう一捻り出来た感は否めないのも確か。
「犯人が分かった」「先が読めた」等だけで評価してしまうのは勿体ないオススメの良作。
驚きのラスト
自宅PS4にて、amazon prime videoで鑑賞しました。
一番最後、終盤のシーンが衝撃的な作品でした。それまでの流れを一気にぶった切る感じで、いい意味で裏切られました。
作品の長さも1時間半程度と見やすいものになっているので、ぜひ見てみてはいかがでしょうか。
ミステリー映画は山ほど見るが、頭から一人称で始まる物語は、見るもの...
ミステリー映画は山ほど見るが、頭から一人称で始まる物語は、見るものの興味をそそられる。
ストーリー的にはおもしろかったが、法廷ものにつきものの緊迫したやり取りの描き方が今一つ。
展開もわかりにくい。俳優そろえたのにもったいない。ドヤのストーリーに細部の手抜きを感じられるのは監督の責任といえる。評価3.0は少しオマケの評価点。
邪推せず素直に観てたので、どんでん返しにビックリしました
殺人の罪に問われる息子を主人公(キアヌ・リーブス)が弁護する、という設定です。映画の紹介文でそれを見たときは、「面白いのかな?どうなの?」と思いながら再生したのですが、予想外の展開で、私はとても面白かったです。
「淡々と進んでいく」との批評もみかけたのですが、その「淡々」のひとつひとつがとても大事なので、これから観る方には、ぜひ「淡々」を我慢していただきたい!
真実の証言をしているようで、少しずつ嘘または隠し事をしている証人たち。法廷での様子にちょこちょこと挟まれる真実の映像。私は素直にそれを見ながら、「本当に無罪を勝ち取れるのか?どうなのか?」と思いながら、まんまとこの映画の構成に引っかかってしまいました。(ミステリー好きの方は、途中から「真犯人は・・・」とわかってたみたいですね。汗)
証人たちがつくちょこっとした嘘や隠し事だけでは、邦題を『砂上の法廷』と名付けるには弱い気もしますが、最後まで観ると、まさに砂の上にあるグッラグラの脆くて嘘だらけの法廷だなぁ、なんのための法廷(司法)だよ、って思えました。ちなみに原題は『The Whole Truth(偽りのない真実)』でとてもシンプル。邦題考えた人すごいな、と思いました。
法廷映画ですが、難しくは感じませんでした。どんでん返し系が好きな人にはオススメできます。話の盛り上がりとか、アクションやスピード感みたいなものが好きな人には、「淡々と」で眠くなってしまうだろうから、オススメしないかな・・・。
『ブリジット・ジョーンズの日記』で大好きになったレニー・ゼルウィガーを久しぶりに観れたのも、私にとってはよかったです。私の中ではブリジットのイメージのままだったので、「いつの間にこんなにお年をめされて・・・」と思っちゃったのですが、それが逆になんとも言えないエロさを醸し出してました。素敵でした。
面白かった
あまり評判良くないみたいで期待してなかったけど
とても面白かった。
いきなり法廷から始まって、
キャラの深掘りとかないので感情移入も出来ないし、
これ大丈夫か?と思ってたけど、
それも伏線になっていたし、
全面に怪しさが出てたので飽きずに見れました。
少しずつきな臭いシーンなんかも出てきて、
真犯人はコイツだろ?
とたぶんみんなが思い始め、
オチが、それだと弱いぞ!と思ってたら
ちゃんとその先がありました。
わかりそうで分からないが一番気持ち良いミステリーの
形かなと思います。
良心のせいで真実が消え去ると言う、
なかなか新しいラストでした。
なるほど
この結末は予想していなかった。
それはキアヌ贔屓だから
わたしは普段の生活もネギしょった鴨なんだろうな、😂
諸々気をつけなければ…
だるいけど、衝撃が凄い。
『砂上の法廷』鑑賞。
*主演*
キアヌ・リーブス
*感想*
キアヌ目当てに鑑賞。ラムゼイ(キアヌ)が弁護士になって、父親ブーンを殺してしまった息子の弁護を任せることになったところから物語が始まります。
裁判についてはあまり詳しくはわかりませんが父親を殺してしまった息子がずっと黙秘し、父親の変態っぷりや、狂暴だった一面が証人たちの証言で実態が徐々に明らかになるんですが、最後のどんでん返しは衝撃でした。
弁護士と検察のバチバチトークバトルはほとんどなく、ストーリーが淡々と進むので、だるいですけど、最後はマジで驚いたww
総じて、面白かったです。(^^)
法廷モノですが、そんなに難しくはなく、とにかくラスト辺りが衝撃でした!
おすすめです!
キアヌまだ若々しい
演じていたベテラン弁護士と同じように、キアヌ・リーブスも色んな役を慣れた感じで演じられていて、安心して見ていられる反面、スピードやマトリックスの頃のようなオーラが感じられないのはちょっと残念。でもまだ若々しい。
ダメでしょう、これは。
どうだろう、これ。
作品自体が「砂上」に成り立っている感じ。土台もなしで、ぐらぐら。
ここまで作為的だとさすがに見る側も見透かす。おいおい、バカにしてんのか、と笑。
巧みな(つもり)の構成はまるで解から逆算した説明書を見せられたようでもある。映画としての質感が非常に乏しい。尺の短さが演出力のなさと直結してるような印象。
ダメでしょう、これは。
ラストなどは工夫があったが、
金持ち弁護士が殺され、その息子が容疑者として浮上。少年を弁護するの為にキアヌ・リーブス演じる弁護士が無罪を勝ち取ろうとする話。
8割型舞台は法廷。証人尋問が殆ど。
事件当時の映像を振り返り証人が答えるので、証言が嘘か本当か分かりやすく淡々と観やすい作りにはなっている。
少年は有罪なのか?
これに話は尽きる訳だが、過去映像を振り返る際、弁護士であるキアヌも殺された弁護士の家に出入りし、少年の隣に居る映像を見て、「あ〜、身近過ぎだよ。これ後々何かあるな」と思っちゃう訳で、実際なってしまった私には残念な結末となりました。。。。
少年の絵も後半の無理矢理こじつけ理由的になり、伏線は考えて貰いたかったし、少し少年側の殺人方法などに捻りがあればと。
鑑賞後のメモから。 なかなか面白く法廷劇の佳作かと思いますが、残念...
鑑賞後のメモから。
なかなか面白く法廷劇の佳作かと思いますが、残念な部分もチラホラと言ったところ。
主演のキアヌ・リーブスがやり手の弁護士で、被告の少年とは親しい間柄だけに何とかしょうと奔走するのに、少年は一切の証言を拒否している為に苦悩する話。
不利で有れば有る程、陪審員の心を掴む方法が有るとばかりに、あの手この手の駆け引きをする辺りが面白いですね。個人的にはキアヌ・リーブスにそこまで知識人っぽさは感じないのですが(ー人ー)
法廷で証言する人間には、自分の立場や被告や被害者との関係性から鑑み、必ず証言には嘘が混ざっている…とゆう辺りから、裁判自体を切り崩して行くのですが。様々な証言者達は自ら証言した後に映像によって真実が、観客側に明らかになって行くのが珍しい作り方に思ったのですが。
…ん?待てよ!これって、ひょっとして黒澤の『羅生門』スタイルで進んでいるのでは?と。
観ていて何となく「嗚呼!こうなるな!」って言うのは感じるのがちょっと残念なところ。
必要以上に被告の少年に再三忠告を促す辺りも、観終わると…ん? ん?ん? って感じでしょうか。
2016年4月5日 TOHOシネマズ/シャンテシネ2
70点
映画評価:70点
おそらく他のレビューや、作品を観た人たちは最後のどんでん返しに対し驚く方や、気付いた等自慢する方、可能性のひとつにすぎないと落ちついている方がいる事でしょう。
ただ、この作品が表現したい事は
真実がどうとか
犯罪の経緯がこうとか
では、ないのです。
タイトルに出ている通り
法廷は真実を追及する場所ではなく
あくまで仕来りだと
形だけ神に誓い
打ち合わせ(台本)の元、証言を行い
通過儀礼の様な
まさに偽りの法廷
砂の様に崩れやすく脆い
事実は誰かの台本にすぎないのだと
【息子】が真犯人ではないと
ミステリー好きの方からすれば
すぐに分かってしまうだろうし、
またすぐ分かる様に作っているだろう
だからミステリー映画として評価する方は
簡単すぎて低評価になってしまうかもしれない
だが、そういった作品では決してない
ミステリーの難易度は下げ、分かりやすさ見やすさを追及し、その奥にある法廷の脆さを訴えた作品なのだ
私はそう評価する
【Amazonプライム視聴】
なかなか良い
母親を庇ったのかなとも思うし、自分がレイプされそうになった正当防衛とも思わせるし、思わせぶりに工夫がある。
法廷ものだけど
微妙なミステリー
判決は真実を必ずしも表さない
まさか、弁護士が真実の犯人とは想像させないストーリーが面白い。妻が真犯人と思わせた脚本に思えたが・・・・
正義とは何か…と言うよりも…
途中から、オチは見えていたけれど…。
法廷モノは、裁判中のドンデン返しが面白いけれども この作品の法廷内のドンデン返しは、何故かインパクトに欠ける。
やはり、途中から結末が薄っすら見えてしまうからなのか…。
余りにも嘘臭いし、こんなものに陪審員が騙されているとしたら、トンデモナイことだと思う。
しかしながら…法廷でこんなことが罷り通ってしまったら、本当に何を信じて良いのか…観ている者は、理不尽さを感じずにはいられないかも知れない…。
人々の証言から真実を浮かび上がらせ、それを依頼人の利益となるような...
人々の証言から真実を浮かび上がらせ、それを依頼人の利益となるような形にリードし、無実を勝ち取る敏腕弁護士の話かと引き込まれましたが、その結末はなんだか惜しい。
初めからどうなるんだろうと惹きつけられた。 後半説明的なきらいはあ...
初めからどうなるんだろうと惹きつけられた。
後半説明的なきらいはあったけど、面白かった。
すっきりしない
後味が悪いっていうのと、余韻が残るっていうのは全く別物だと気付かせてくれた。
余韻っていうのは、鑑賞後に何か考えさせられるとかを指すと思うけど、本作を見て自分に残ったのはモヤモヤ感だった。
法廷ものとしてスリルもあるし、どんでん返しもある。
でも何か物足りない理由は、ただの謎解きに終始してしまって
大きなテーマを感じないところかもしれない。
物語に引き込む序盤は良かっただけに、終盤に向かっての失速がすごく残念。
ところでレニー・ゼルウィガー、顔変わってない?
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