「面白みはあったが、もっとヒリヒリした魅せ方が欲しかったかな。」完全なるチェックメイト ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
面白みはあったが、もっとヒリヒリした魅せ方が欲しかったかな。
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実在したチェスプレイヤーの話なので大きな話の展開等はそれほど見られなかったが、ボビー・フィッシャーの精神的な面、もはや狂気ともいえる部分がしつこく映し出される。
途中から「もうお腹いっぱいかなー」と感じる事もあるが、しんどくはない。
ライバル役のスパスキーのリーブ・シュレイバーも寡黙な感じであり、どっしりとした体格と雰囲気も相まってワクワクさせる。しかしスパスキーも途中から狂気じみた一面が見え隠れし、その場面でもチェスと言う競技の過酷さを物語っているのだろう。
また各国の威信を全面に背負い、冷戦の代理戦争の様な重圧の中での試合はとんでもないプレッシャーだったに違いない。
しかしながら、その重みという点では描写が淡々としており、入り込めなかった。
余談ではあるが、40手ほどで決着する試合もあったが、そこに至るまでに数万、数億通り?(もっとか?)の手の中から選択し、進めていかないといけないのはもはや理解不能である。
しかしながら将棋の方が取った手駒を再度、盤に戻すことが可能なルールなのでその数は天文学的な数字になるとの事を昔聞いたことがある。(チェスプレイヤーも将棋の棋士にもなれません、、、)
一番残念なのはやはり盤上でのやりとりに緊迫感があまり感じられなかった。もっとヒリヒリするやり取りを楽しめると思っていたが、、。(当方がチェスを理解していない可能性アリ)
他の人も書かれているが、トビー・マグワイヤの少しイカれた感じの演技が非常に良かった。
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