「理解はしがたい?天才すぎるがゆえの、苦悩と葛藤。」完全なるチェックメイト 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
理解はしがたい?天才すぎるがゆえの、苦悩と葛藤。
【賛否両論チェック】
賛:孤高な戦いを続けるうちに、次第に精神が崩壊していく主人公の姿が印象的。そんな彼を支える協力者達の葛藤にも、深く考えさせられる。チェスをあまり知らなくても楽しめるよう、作られているのも嬉しい。
否:主人公の人柄は、かなり好き嫌いが分かれそう。どうしても同じようなシーンが続くので、退屈で眠くなるかも。
その天才すぎる頭脳がゆえに、戦いの中で次第に精神を蝕まれていく主人公の苦悩や、そんな主人公に翻弄され続けながらも、その才能に賭け続ける協力者達の葛藤に、心を揺さぶられるようです。チェスの試合の1つ1つが異様な緊張感に包まれる中、主人公がふと見せる鬼気迫る表情に、圧倒されます。
とはいえ主人公の人柄は、悪く言えば狂気に満ちた、ただのワガママとも取れます。その突拍子もない言動にも、観る側の好き嫌いはハッキリと分かれそうな気がします(笑)。
勿論チェスを知っていれば楽しめるかとは思いますが、最悪よく知らなくても理解は出来るように作られている作品ですので、気になった方は是非チェックしてみて下さい。
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