イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密のレビュー・感想・評価
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これだから映画はいい
私はチューリングなんて全然知らなかったし、イギリスは昔、同性愛が違法だなんて知らなかった。
でもカンバーバッチが主演だからと思って時間潰しに適当に見たところ、戦争、思想、コンピュータ、同性愛という様々な問題があったことを知った。
映画から学ぶ。
これだから映画はいい。
少し難しい
数学の天才が、二次大戦時のドイツの暗号を解こうとするお話。
個性が強く、集団での行動が苦手な主人公は「かけがえのない人」
「世の中に必要な人」のようなことを言われる。
暗号について色々情報が錯綜するシーンと、
場面場面がカットされすぎて(イギリス映画にありがち)
少しついていくのがやっとという印象。
ちょっとした間とか、情景描写だけでなく・・・
心理描写も湿りがちにするといいかも。
天才が故の苦悩…
世界大戦当時の史実に基づき、ナチスドイツが世界に誇った、最強暗号エグニマの解読に挑んだ、1人の英国数学者の波乱な人生を描いた物語。その解読により、瀕死の状態であったヨーロッパを救うことに繋がる。
主人公・アランは、変わり者で、自己中心、周りと協調できない偏屈男。しかし、1つの事には秀でる才能を持ち、そこにのめり込むと,他の事に目が行かなくなる。今で言う発達障害を持ち合わせ、たサバ症候群の類いなのだろう。
だからこそ、2000万以上の組み合わせから解読することができたのだろうが、現在のPCならきっと、このくらいの組み合わせなら、アッと言う間に解読できるだろう。あの解読機のアナログさは、何ともレトロな時代を感じる。
そして、とうとう解読に成功する。そこには、戦況を覆し、大戦の勝利に向けて突き進んでいく。しかし、そこには、はかりきれない苦悩の運命をも一緒に背負うことになる。
カンバーバッチは、アカデミー賞の候補にもあがり、演技はもちろん素晴らしかったが、ビジュアル的にも、このアランの役所にピッタリな、異才さを醸し出していた。
また、この映画によって、アラン・チューリングの功績を世に知らしめただけでなく、同性愛者であったことも明らかにした事で、LPGT権利の推進団体からも表彰を受けた作品。
素晴らしいです
休日のお家で映画で
探していたところ、
無料配信で、評価も高いので観ましたが
とても素晴らしい作品でした。
彼の苦悩や暗号が解けた感動、
映像も地味ながら、
当時を再現しており、内容も
わかりやすかったです。
心が揺さぶられる素晴らしい映画
ベネディクトカンバーバッチ主演という事で、エニグマは解読されてたんだよな、という軽い気持ちで観ましたが、とても素晴らしい映画でした。
あっという間の2時間。もう少し30分くらい長くても良いので、もっと掘り下げて欲しいと思ったくらい。
この映画の時代から時は流れ、果たして普通でない事が、生きやすい世の中になったのでだろうか?
多様性は難しい。でも、人はどうあれ、人を愛する・認める努力をしていこうと、心から思った映画です。
国家の利益とはなにか
エニグマを解読した天才について、その没後何十年も経ってから、功績を顕彰するという映画です。
解読のために必要だったのは、ドイツ側が毎回同じように使った、あるキーワードだったという点など、刮目させられました。
コンピューターのなかった時代に、はじめてその原型を作った人間の話でもありますが、その話を長いあいだ、「国家の利益という理由」で封印してきたことに対する英国政府の謝罪の映画なのかも知れません。
ハリウッドもそうですが、政府のために功績を挙げながら、その「政府自身のため」に黙殺されてきた功労者を、後世になって顕彰する映画がありますよね。
(日本映画では、ほとんど見かけたことがないのだけど)
こういうものを作らせる政府の、わずかに残っている良心と虚しさについて、深く考えさせられました。
そもそも国家の利益とはなんなのだろうかと考えさせる、深い話です。
一人の人間の苦労を描いた秀作
天才だが人付き合いが苦手、他人に理解してもらえないなどの一人の人間としての苦悩を上手く描いています。登場人物が心を開いていく様子、思い他人を守るための不器用な言葉など、細部の丁寧な描写もよかったです。
暗号史上の大事件
第二次世界大戦でドイツが使用した暗号機エニグマの解読に貢献したチューリング博士の実話を元にした物語
10年以上前に読んだ「暗号解読」という本にも紹介されていた暗号史上の大事件。解読不能と考えられていた暗号を見事に解読し、戦争終結を早めたと考えられている。
あらすじはその本で知っていたし、わざわざ映像化しなくてもいい内容だと思ったけれど、実際の戦時中の映像を織り交ぜることで、本では伝わらない臨場感があって、非常に楽しめた。
また、天才であっても、人とのコミュニケーションがないと、難問を攻略できないものなんだと、改めて思う内容でもあった。優秀であっても奢ってはいけない。
久々にもう一度見てもいいと思った。
面白かった。 きっと世の中には表舞台に出ないけれど、人知れず多くの...
面白かった。
きっと世の中には表舞台に出ないけれど、人知れず多くの人を救っている人がいるのでは?なんて思わせられる映画だった。
解読の時間がかかればかかるほど、死者が多くなるというプレッシャーが描かれれば、見ている方がもう少し焦ったのじゃないかな?と思った。
挑むのは、世界最強の暗号――。 英国政府が50年以上隠し続けた、天才アラン・チューリングの真実の物語。
2019年12月28日
#イミテーションゲームエニグマと天才 鑑賞
ドイツの暗号エニグマの解読に成功し、終戦を数年早めた功績があるのに、戦後、同性間の性行為で訴追を受け、科学的去勢治療(女性ホルモンの投与)を受け、最後は自殺しちゃった #アラン・チューリング の生涯
#キーラ・ナイトレイ は綺麗
#ベネディクト・カンバーバッチ#キーラ・ナイトレイ
難しかった、、、
言っていることと
行っていることが違うから
余計よくわからなくなかった、、、
実際の暗号解きは
それほど大事ではなくて
それに関しての人の動きや気持ちの変わり方が
多分面白味があるんだろうなって思ったけど
難しかったな〜
孤高
イギリスの天才数学者であるアラン・チューリッヒの壮絶な人生を描いた作品。
主演にはベネディクトカンバーバッチ、助演女優にキーラ・ナイトレイの豪華ブリティッシュ俳優陣で描かれた。
このアランはビューティフルマインドのナッシュ教授と同じ数学の問題を解こうとしたらしい。
アランの現在、幼少期、世界大戦時の中でも、特に世界対戦の時に焦点を当てつつ、相互に彼の人生を紐解いていくように描かれた。
美しい映画だった。
最後の最後の、アランたちが暗号を解き明かし、第二次世界大戦の終了を2年も早め、1400万人もの予測された犠牲を減らした。
それが公になったのは、70年ほど経ってから、この偉業、偉人は知られることがなかった。
"想像もしてないような人物が、誰にもできない偉業を成し遂げる"
3回ほど出てきたこのセリフ。
大過去→過去→今で、
クリストファーからアラン
アランからジョーン(キーラ)
そして
ジョーン→アランへ。
人と違う、違うと虐げられてきたアランが成し遂げた解読。
にもかかわらず、そのあとの結末があまりにも痛酷じゃないか。
彼の寂しさは一体誰が埋めたのだろうか。
映画ではキーラが結婚しつつも、アランの裁判期に現れ、彼を抱きしめ、席に座らせ。
そこから
私は電車に乗って、
男からチケット買って
ここにきた。
この美しい世界が存在しているのは普通でないあなたがいたから。
そういった。
最後アランは去勢のホルモン剤を投与され、最後はリンゴに青酸カリをつけ自殺。
今のコンピュータの土台を作ったアランに敬意を称してか、アップルのロゴは一口かじられたリンゴが光って、それは今なお世界で愛される。(という説もあるが実は違うらしい)
なにに心を動かされたのか。
アランという人間の、成し遂げたことの大きさ、そしてそれが人知れずにして成し遂げられたこと。
戦争が終わり、普段の生活が戻り、愛する人とゆっくり時間を過ごして、学校に通い、電車に乗り、美術館にいき。
世界は美しくて、人々は美しい。
そんな世の中を、残したのが彼。
それでも彼は人知れず、
同性愛の罪に問われ、
罪を侵した教師のレッテルを張られ、
ホルモン投与をさせられる。
なんという扱いなのか。
ただ少なくともその劇中では政府への怒りや憎しみという気持ちが見えてこなかった。
そんな彼が成し遂げた偉業と彼の死に様の儚さ、最後には一人で、一人じゃなかった彼の寂しさがあまりにも伝わってきたからだろう。
個人的にキーラナイトレイの最後のシーンは本当に好き。
そしてベネディクトカンバーバッチは全体を通して見事に天才科学者の孤高と奇妙さを再現した。
もうひとつの謎と、林檎のロゴ
前に、バラエティ番組の企画で、東大と京大の学生に、尊敬する人物は誰かとアンケートを取ったところ、誰一人、アラン・チューリングの名前を上げた学生がいなくて、(確か)東大の先生がたいそう嘆いていたのを覚えている。
現在のコンピュータの原型となる演算機を発明・開発した人物なのにということだ。
まあ、クイズ番組で高得点を連発する卒業生を尊敬する人物として上げてる学生が結構いたので、嘆きたくなる気持ちも分からないではないと思った。
この作品では、主に、連合軍を勝利に導くため、エニグマを解読する演算機の開発に心血を注ぐアラン・チューリングの姿が描かれていて、この完成がなければ第二次世界大戦の終了は、更に数年後になったかもしれないと言われているので、スリルも感じられる。
そして、その後のコンピュータの発展を考えると、もし、アラン・チューリングが自殺していなければ、ノーベル賞を取っていたのだろうかなど想像も膨らむ。
映画では、同性愛が法律で禁じられていた当時のイギリスにあって、同性愛を疑われ、世間の厳しい目に晒されていたことや、政府の強制治療にフォーカスがあたってるように思うが、大戦の緊張が最高に高まってるなか、演算機を開発する強い気持ちを持った人物が、そんな程度のことで自殺するほど心を病むだろうか。
これは僕の疑問だ。
イギリス政府は近年、アラン・チューリングに対する扱いは間違いだったことを認め、社会的復権がなされたので、映画は、これをベースしているように思う。
しかし、実は、自殺の要因は、自身の開発した演算機を用いても尚、数学の難題リーマン予想を証明出来なかったからではないかとも言われている。
リーマン予想は、素数の出現はランダムではなく一定の法則性があるとする150年以上前に数学者リーマンが唱えた数学の予想なのだが、今もって証明を拒む難題だ。
数学の証明を拒む難題はいくつかあって、多くの数学者が挑み精神を病み、自ら命を絶った人も珍しくはない。
ビューティフル・マインドの主人公のナッシュ教授もリーマン予想に挑んだ数学者のひとりだ。
アラン・チューリングは、どうも、リーマン予想は間違いだと証明しようとしていたらしい。
そして、自ら開発した演算機で「簡単に」、それを証明可能だと考えていたようなのだ。
しかし、この数学の難題は、これをも、いとも簡単にはねつけてしまう。
何度も何度も何度も何度もプログラミングを変更してもだ。
そして、精神を病み、林檎に青酸カリを塗り、それをかじって絶命してしまう。
多くの著名な数学者が飲み込まれた渦と同じだ。
僕は偉大な数学者の苦悩を考えるに、こちらの方がアラン・チューリングの死の理由としてフィットするように感じる。
エニグマの解読なんて、大した命題であったはずはない。
数学の難題こそがチャレンジの対象であったと思うのだ。
そして、そのひと口かじられた林檎は、アラン・チューリングに敬意を込めて、あるハイテク企業のロゴになったと噂されている。
アップルだ。
アップルは公式にこれを認めてはいないと思うが、スティーブ・ジョブズをはじめ創業者達は、そんな敬意をアラン・チューリングに表したに違いないと想像はしたくなる。
東大生や京大生が名前を挙げなくても、やはり、アラン・チューリングは偉大だ。
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