イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密のレビュー・感想・評価
全322件中、41~60件目を表示
天才と女とスパイとMI6
面白かった。
思い切り偏見まみれで言いますが、
天才って自分が一番天才って思ってる人種かと思っていました。
「難しい暗号ならコンピュータに解読させればいいじゃん。」
って、現代なら思うが、コンピュータがない時代にその発想はやはり天才。
凡人たちは、その考えが理解できない。
アラン以外の天才たちも、それを認めるわけにはいかない。
マシンが解読してしまうと自分が天才であることを否定する理由になってしまうからだ。
マシンに「クリストファー」という名前をつけるアラン。
その名づけの理由が実に人間的。
マシンが完成したのに、なかなか解読してくれない。
解読のきっかけを与える理由が実に人間的。
クラークに、この職場から離れろという理由が実に人間的。
天才ホーキング博士は、AIを研究しながらAIを創造してはいけないと
警鐘を鳴らしていたそうです。
なぜならコンピュータが人間を越えてしまうから。
人間とコンピュータが共生するベストなバランスってどこにあるんだろう。
ベネディクト・カンバーバッチ。
フルネームで呼びたい名前第一位。
機械か? 人間か?
最高ですね
これだから映画はいい
少し難しい
天才が故の苦悩…
世界大戦当時の史実に基づき、ナチスドイツが世界に誇った、最強暗号エグニマの解読に挑んだ、1人の英国数学者の波乱な人生を描いた物語。その解読により、瀕死の状態であったヨーロッパを救うことに繋がる。
主人公・アランは、変わり者で、自己中心、周りと協調できない偏屈男。しかし、1つの事には秀でる才能を持ち、そこにのめり込むと,他の事に目が行かなくなる。今で言う発達障害を持ち合わせ、たサバ症候群の類いなのだろう。
だからこそ、2000万以上の組み合わせから解読することができたのだろうが、現在のPCならきっと、このくらいの組み合わせなら、アッと言う間に解読できるだろう。あの解読機のアナログさは、何ともレトロな時代を感じる。
そして、とうとう解読に成功する。そこには、戦況を覆し、大戦の勝利に向けて突き進んでいく。しかし、そこには、はかりきれない苦悩の運命をも一緒に背負うことになる。
カンバーバッチは、アカデミー賞の候補にもあがり、演技はもちろん素晴らしかったが、ビジュアル的にも、このアランの役所にピッタリな、異才さを醸し出していた。
また、この映画によって、アラン・チューリングの功績を世に知らしめただけでなく、同性愛者であったことも明らかにした事で、LPGT権利の推進団体からも表彰を受けた作品。
心が揺さぶられる素晴らしい映画
国家の利益とはなにか
エニグマを解読した天才について、その没後何十年も経ってから、功績を顕彰するという映画です。
解読のために必要だったのは、ドイツ側が毎回同じように使った、あるキーワードだったという点など、刮目させられました。
コンピューターのなかった時代に、はじめてその原型を作った人間の話でもありますが、その話を長いあいだ、「国家の利益という理由」で封印してきたことに対する英国政府の謝罪の映画なのかも知れません。
ハリウッドもそうですが、政府のために功績を挙げながら、その「政府自身のため」に黙殺されてきた功労者を、後世になって顕彰する映画がありますよね。
(日本映画では、ほとんど見かけたことがないのだけど)
こういうものを作らせる政府の、わずかに残っている良心と虚しさについて、深く考えさせられました。
そもそも国家の利益とはなんなのだろうかと考えさせる、深い話です。
一人の人間の苦労を描いた秀作
暗号史上の大事件
第二次世界大戦でドイツが使用した暗号機エニグマの解読に貢献したチューリング博士の実話を元にした物語
10年以上前に読んだ「暗号解読」という本にも紹介されていた暗号史上の大事件。解読不能と考えられていた暗号を見事に解読し、戦争終結を早めたと考えられている。
あらすじはその本で知っていたし、わざわざ映像化しなくてもいい内容だと思ったけれど、実際の戦時中の映像を織り交ぜることで、本では伝わらない臨場感があって、非常に楽しめた。
また、天才であっても、人とのコミュニケーションがないと、難問を攻略できないものなんだと、改めて思う内容でもあった。優秀であっても奢ってはいけない。
久々にもう一度見てもいいと思った。
面白かった。 きっと世の中には表舞台に出ないけれど、人知れず多くの...
全322件中、41~60件目を表示